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「感謝」の三要素

森ノ宮医療大学 10周年記念式典で淀川キリスト教病院 理事長 柏木哲夫先生のご講演の気付き第二弾です。

時間空きすぎ・・・と怒られそうです(^^;)

病気によって人生の終焉期を迎える人は、「もうすぐ死ぬかも知れない」という心の痛みと「痛くて辛い」という身体の痛みの両方があり、その痛みを「緩和」させるには

心身共に寄り添う

ことが大切です。

言葉で書くと簡単ですが、心身共に寄り添うことはとても難しいことであり、

柏木先生はそのためには

「感性」が大切

と言われ、その事例を示されました。

重度の心身障害をもって生まれた息子さんを40年介護をされた老夫婦のお話しです。

ご夫婦の思いもむなしく息子さんは40歳で急に亡くなられました。悲しみのために両親は引きこもっておられたのですが、いつまでもそんな生活はダメだ、という思いで旅に出られ、JALに搭乗されます。

「今日は天気が良く富士山がよく見えます」というアナウンスに老夫婦は写真を取りだし、富士山がよく見えるようにその写真を窓際に置きます。

機内では客室乗務員がドリンクサービスを行っています。ご夫婦はジュースを注文し、お二人にジュースを渡した客室乗務員は窓際の写真に気付きます。そして、もう1つコップを取り出して,そこにジュースを注ぎ、「窓際の方にもお一つどうぞ」と差し出しました。

柏木先生は

「窓際の方にもお1つどうぞ」

という言葉 は、たいへんな言葉だと言われます。

老夫婦と窓際の写真に「気付け」ば、多くの人が状況を理解し「何かを感ずる」ことは出来ます。

ですが多くの人が「窓際の方にもお1つどうぞ」とジュースを差し出す「行動」に移すことができません。

「気付き」「感動」「行動」が「感性」の三要素

であり、せっかくの感性も

行動しなくては完成しない

と言われました。

 

思わず、なるほどと思い、同時に新たな気付きを得ることができました。

「感謝」の三要素も「気付き」「感動」「行動」

ではないのか? そして

行動しなくては完成しない

ことも一緒だ!ということです。

 

感謝を「ありがとう」という言葉で伝えています。

ですが、行動まではできていないことが多いです。

言葉にして終わり。

感謝をするには感謝すべきことに「気付く」ことが重要です。

気付いてもそれに「感動」しなければ、そこで終わりです。

感動すれば、そのインパクトにより、

「ありがとう」と口にする

「ありがとうございます!」と深々と頭を下げたり、ハグをしたり、お礼状を書いたりといったことをします。

ここまでの「行動」は私にもできています。

ところが、

「感恩」的な行動ができていません。

「ありがとう」を借りっぱなし、という感じです。

自分が「ありがとう」を口にした数ほど、人から「ありがとう」を貰っていない

当然です。行動してないのだから・・・。

「ありがとう」を下さった人に返さなくても他の方に返せば良いはずです。

2017年は

「感謝」は「気付き」「感動」「行動」の3点セット

になるように努力します。

 

気付き力の低い人は感動できないから、感恩もできない・・・

 

【追記】

前回のブログ

生きる力(生命)と生きていく力(いのち)の違いを書き、「いのちの無限性」について触れました。

老夫婦の息子さんは、生命の終焉を迎えましたが、客室乗務員が写真に気付いたことで「いのちの無限性」を得たと思います。

 

 

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