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【第114号】【世界一の考え方】現場力倍増メルマガ

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【第114号のテーマ】 世界一の考え方

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113号において、みなさんならF1のチーム管理をどうされますか?

と投げかけました。

なかなか難しい質問だったと思います。

レーシングカーのデザイナーであり、F1にも様々な関わり方をされた

森脇 基恭氏の「世界一の考え方」(三栄書房)

から、一部を抜粋、要約してご紹介します。

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F1は総合ポイントでドライバーとマシン製造者の世界一が決定する。

そこには「世界一になりたい」「世界一の仕事をしたい」

と思っている人が集まります。

F1は生身の人間だけの戦いではなく、使う道具が大きな役割を担います。

300人のスタッフが、たったふたりのドライバーを走らせ、

勝利するために働く。

これほど大がかりで複雑なスポーツだからこそ、

あらゆる能力を生かす場があり、夢があります。

その懐の深さと世界一の気高さが世界中のファンを魅了するのだと思います。

参戦するチームは、すべてが勝利という究極の目標のために運営されています。

勝つために全ての力を注ぐ。世界一のレースとして、実に明快です。

優れた職人は、ひとつのことに人生をかけ、人を魅了するものが生まれる。

ひとりひとりが全ての力を投入して戦うから、

世界中のファンを感動させることができるのです。

世界一をめぐる戦い——これほど、はっきりした目的はありません。

しかも勝ち負けはグランプリごとに明確に出る。

勝利の快感を一度味わったら、もう一度勝つために努力を厭わなくなります。

時には負けることも必要で、足下を見つめて原点に戻り、

再び挑む過程が人を成長させます。

多くの仕事は即座に成果が分かりにくいものですが、

F1のようにはっきりと勝負がつき、

「先を見て努力する以外に勝利なし」という考え方を

心から理解することができれば、個人も組織もどんどん成長します。

クルマの設計者もメカニックも監督もドライバーも

世界一洗練された仕事を心がけ、

「勝って世界一になるんだ」という信念のもとに働いている。

だからハードワークに耐え、強大なストレスがかかる状況でも

弱味を見せずに戦う。

世界一を目指し、「自分は世界一のフィールドにいる」

と意識することで、ものすごい力を発揮しているのです。

仕事の悩みとして「隣の席のヤツと気があわない」など、

職場の人間関係を挙げる人がいますが、それが気になるのは

暇と余裕があるからです。

F1のように戦い続けるスポーツで戦争状態に身を置いていたら、

そんなことで悩んでいる暇はなくなるでしょう。

もし、そんなことを言う人間がチームにいたら

足手まといになってしまいます。

F1を頂点とするモーターレーシングの世界には、

あらゆる要素があります。

自分だけで戦うことはできないので、

それぞれ専門分野を持つ仲間とチームを組む。

ひとりひとりが目標を達成するために全力を出し切り、知恵を絞る。

勝っても慢心せず、負けても逃げ出さない。

すべて自分の意志で、自分のためにやるので、

仕事に誇りを持ち、難しい問題にも前向きに取り組み、

楽しむことができる——-このような姿勢こそ、

どんな場所でも、どんな仕事でも役に立つ

「世界一の考え方」になり得ると私は考えます。

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如何でしたか?

長文になりましたが、特に最後の2つの段落に書かれていることを

伝えたくて、113号からのF1ネタでした(笑)。

F1に携わる人だから、世界一の考え方をしているのでは無いと思います。

自分のすべきことを必死にやってきた結果、世界一の仕事を出来る場所に行けた、

と思います。

「生き方」が自分が「輝く」場所に連れて行ってくれると信じます。

追記

冒頭の質問の正しい答えになっていないかも知れませんが、

世界一を知っている人達は、ちゃんと自分のすべきことがわかっているので、

彼らのプライドへの配慮と感謝をしながら、提案へ適切な判断ができる、

これが管理において重要では?と思います。

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