・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【第122号のテーマ】 コピーは完コピを目指す
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
20号でも「ベンチマーキングは完コピを目指そう!」と書きました。
他社の成功事例を学び、自社に取り入れることが多々あると思いますが、
その際に自分達が出来るレベルに下げて、取り入れている例を良く見受けます。
せっかく挑戦するのであれば、目線を高めましょう!
中学生の頃からの大ファンであるエリック・クラプトンでさえ
「完コピ」を今も目指しています。
50年以上も世界のトップギタリストである、クラプトンが
1936年に録音されたロバート・ジョンソンのアルバムにインスパイアされ
「Me & Mr.Johnson」というカバーアルバムをリリースした時のことです。
その模様を記録した「Sessions for Robert・J」というDVDの中で、氏は
次の様に言っています。
キース・リチャーズ(ローリング・ストーンズ)も言っていたが、
伴奏者がいると思っていた。
一人で弾いていることが解り、この曲ばかり数日猛練習をした。
でも真似ができない。
大体は真似ができるが、完全でない。一生掛かかる。
コピーがライフワークになる。どうやって弾いているんだろう・・・
因みに、キース・リチャーズは
コピー出来るはずがない
ロバート・ジョンソンは指が人より多いから・・・
と言っています。もちろん冗談です。
それほどのテクニックということですね。
世界のトップに君臨するクラプトンですら、
コピーできない技術を持った人が70年前にいたことも驚きですが、
クラプトンが1曲のために
「毎日猛練習した」、「大体は真似ができるが、完全でない」
と言っている事が凄いと思います。
クラプトンの「Me & Mr.Johnson」とロバート・ジョンソンの
「The Complete Recordings」を聞きくべると解ると思いますが、
全く違ったモノになっており、完全にクラプトンサウンドとなっています。
自分のサウンドにするのであれば「完コピ」は必要ないと思いますが・・・
敢えて「完コピ」をした上で、自分のサウンドにしていく
これが本家への「リスペクト」であり、
自分が「本物」になるために重要なプロセスなのだと思います。
企業ベンチマーキングも同じです。
私もバンド演奏をしていた時期があり、
クラプトンやリッチー・ブラックモアのコピーをしていましたが、
大体どころか、その遙か手前で満足していました。
完全なものにする前に「真似よりもオリジナリティ」や
「自分なりの味付け」とか言って、逃げていました。
せっかく企業ベンチマーキングしたのでしたら、
物まねではなく、「完コピ」を目指し、
その後で「オリジナリティ」や「自社なりの味付け」をして欲しいと思います。
【追記】
以下のURLはビートルズのコピーバンドです。
デビューから解散まで、演奏だけでなく、見た目もコピーしています。
ここまで徹底されると本家も脱帽でしょうね。
https://www.youtube.com/watch?v=wSH3_5MOOhU
★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★
知人に本メールをご紹介をいただく際には
下記の登録フォームをご利用下さいませ。
★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★