【第1,225号】 数字の溝を埋める~上司と部下の認識違いを解消する方法~
コンサルタントをやっていると顧問先企業の様々な問題が耳に入ってきます。
その中でも多いのは「認識違い」だと思います。
上司は「なんで今すべき重要なことをやってくれないのだろう」と嘆き、
部下は「上司はなんで現場のことを理解してくれないのだろう」と嘆きます。
本来、上司と部下は同じ方向に向き、同じゴールを目指すべきですが、
「対立軸」にあることが何故、こうも多いのでしょうか?
その要因は互いが
「大切にしている数字への理解がない」
ことだと思います。
現場は目の前の作業中心に
「本日は○個出荷しないとならない」
「そのためには○時までに製造を完了しないとならない」
このような数字が大事になります。
ところが、上司は
「今月の自部署の売上は○千万円上げないとならない」
「営業利益は○%確保しなくてはならない」
が重要となります。
更に経営者になると
「当座比率(※1)」
「自己資本比率(※3)」
「現預金/人件費(※4)」
だったりします。
※1:一年以内に支払わなければいけない負債(※2)の何倍のお金をもっているのか
※2:銀行から融資を受ける、商品を掛けで仕入れる、など、
後払いの約束で業務を委託するなどした支払いの費用
※3:純資産(=自己資本)」を「総資産」で割ったもので、
自己資本比率が高ければ高いほど、
「強い会社」あるいは「安定性の高い会社」と言われます。
※4:人件費の何ヶ月分(何年分)の現金を持っているか
他にも重要な数字はありますが、上記の内、特に
「当座比率」や「現預金/人件費」は、資金繰りなどで苦労をすることになるので
経営者にとって重要な数字となります。
ところが、こられらの数字は一般社員はその上司も含めて、
興味を持ったことも調べたこともないと思います。
すなわち、自分達にとって重要ではない数字となります。
そんなことより指定された時間に納品するための渋滞が○分なのかが気になるはずです。
このような状況で
「認識違いが起こらない方が不思議」
と思います。
では、経営者は「当座比率」や「現預金/人件費」を社員と共有すべきなのでしょうか?
仮に共有したところで、1時間後には忘れるでしょう。
それが立場の違いです。
ですから、両者がすべきことは何なのか?ということになりますが、
それは対立ではなく、互いに理解することです。
「それぞれが重要な数字を追いかけている」
これを認識の上で、
「与えられた数字を自分達の責任でやりあげる」
ことです。
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