【第1,301号】 叱ることの難しさとその本質
本メルマガでは何度も「叱ることの難しさ」について述べてきました。
何故、難しいのか?
叱る側が「何故叱るのか」を理論的に説明していても、
受け取る側が「何故叱られるのか」を理論的に受け入れないと伝わらないからです。
何故、伝わらないのでしょうか?
そこには「感情」があるからです。
叱る側の感情は理論も絡んでくるのでとても複雑になります。
誰もが人を注意したり、叱るようなことは、あまりしたくありませんよね。
できれば避けたいことです。
仕事や家族のことでなければ、見て見ぬ振りをすることが多いです。
ところが、仕事では言うべきことは言わなくてはなりません。
松下幸之助翁は次のように言われています。
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企業は社会に貢献していくことを使命とする公器であり、
そこにおける仕事もまた公事である。
私のものではない。
だから、その公の立場から見て、見すごせない、許せない
ということに対しては、言うべきを言い、叱るべきを叱らなくてはならない。
決して私の感情によってそれをするのではなく、
使命感に立っての注意であり、叱責である。
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「公的立場から部下を叱っている」
このことを叱られる側の人はどれだけ意識しているでしょうか?
ほとんどされていないと思います。
他責にする人は別ですが、多くの人が
「ミスをしたから」「すべきことをしなかったから」「ごまかしたから」
といった自分中心に考え、反省と対策を促されているように感じるのでは?と思います。
また叱られて素直に反省することもありますが、
「うるさい」「くどい」「うっとうしい」と感情的に耳をふさぐこともあります。
私はそうでした。
「公的な立場として不足を叱られている」
と思ったことはありません。
このように考えると叱られて「気分を害したり」「毒づいたり」といった
自分中心の叱られる側の感情って、良くなかったと深く反省します。
幸之助翁の言われる
「私の感情によってそれをするのではなく、
使命感に立っての注意であり、叱責である」
と思っていたら、叱られる度に成長していたのに・・・と思います。
私は今思うと、人間的には優しいけれど、生き方は厳しい人に育てられたので、
「何も言われない、叱られない」
ということはありませんでした。
他の上司の下で、叱られない人が羨ましく思いましたが、
そうした安易な上司であったら、今の自分はなかったと思います。
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