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【第134号のテーマ】 願う

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松下幸之助氏が「ダム式経営」を説いていた昭和40年頃の話です。

「ダム式経営」とは設備、資金、人財、在庫、技術、商品開発などを

ダムに貯めるがごとく蓄積しておけば、

環境変化や外部の諸事情にも適切に対応でき、

発展を遂げていくことができる、という考え方です。

幸之助氏が京都の経営者の集まりで「ダム式経営」を語った時のことです。

一人の経営者が質疑応答で

ダム式経営をしなければならないのはわかるのですが、

そのような余裕が無いから困っています。

どうすればダム式経営ができますか？

と質問をしました。

これに対して幸之助氏は一瞬困ったような顔をされた後、

ダムを作ろうと強く思わなあきませんなぁ。願い念じることが大事ですわ

と答えました。

あまりにも当たり前の答えに会場には失笑が広がりますが、

京セラの稲盛和夫氏は

簡単な方法では経営はできない

できる、できない

ではなく、願い念じるほどの強い思いが無ければ経営はできない

と感動され、

今日の京セラがあるのは、松下さんのおかげ

とまで言われています。

本気になって命をかけるほどの志を立てれば、

事は半ば達せられる

松下幸之助氏の「立志」という書の中にはそのような思いがあるのでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

20年近い、実務コンサルの経験で貯まった引出の中から、

皆様の「現場力を倍増させる」視点で発信していきたいと思います。

また弊社主催のセミナー等の告知も行います。

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