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【第139号のテーマ】 基本を鍛える(その2)
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アメリカのトーナメントでも優勝経験もある日本を代表する
バスプロの田辺哲男(のりお)氏のバスボートに同乗したときのことです。
あまりに精密なキャスティング技術(ルアーを投げる技術)を見て、
よほど練習されたのですね!
と口にしたところ
基本だからね!
と答えられました。
田辺氏の信条に
Keep Casting
があります。
ルアーフィッシングは攻めの釣りなので、キャストを辞めてしまえば、
永遠に釣れない、ということです。
私も師匠(勝手に師匠にしています)のお言葉通り、
ひたすらキャスティングの練習をした時期がありました。
田辺氏にとっての基本はキャスティングです。
田辺氏は「パターンフィッシング」という釣り方を日本に紹介した人です。
パターンフィッシングとは季節、水温、水質、天候、
水中の地形や岩や沈木などの障害物、
ベイト(餌となる小魚や甲殻類等)の動きによって、
バスの行動パターンや釣れるルアーを絞り込む戦術のことです。
氏はこの戦術で数々の勝利を得ました。
そのパターンフィッシングという戦術を正確に実行するためには
キャスティングという基本がぶれる(思うところに投げれない)と
戦術そのものが破綻するという考えを持たれており、
キャスティングという基本を徹底的に鍛えられました。
基本を鍛えるということは、悩まなくなるということです。
数々のパターン×キャスティングの組み合わせでプロは戦います。
キャスティングで悩むと「無数の組み合わせ」となり
タイムリミットギリギリの勝負の時には、混乱するでしょう。
少なくともキャスティングに悩まなければ、
パターンだけの悩みとなります。
田辺氏はこのように考えて、徹底的に基本を鍛えられました。
経営においての基本を鍛えるということは、136号に書いた
経営のタテ糸
を鍛えることでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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