【第1,434号】 一日の大安眠を得る途 ~“いつかやる”を卒業する時~
本日は、私が敬愛する教育者・森信三(もり・しんぞう)先生の言葉をご紹介します。
森信三先生は、明治生まれの哲学者・教育者であり、
「人生二度なし」「立腰教育」などで知られ、戦後の人間教育に大きな影響を与えた人物です。
教育現場だけでなく、経営者や政治家など、幅広い層に深く支持されてきました。
その教えは、実践に根ざしており、人生のあり方を根本から問うものばかりです。
致知出版社から出ている「森信三 一日一語」には、心に響く言葉が数多く収められています。
その中に、私の胸に深く突き刺さる一節がありました。
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一日の大安眠を得る途
一日の予定を完了しないで、明日に残して寝るということは、
畢竟(ひっきょう:結局のところ)人生の最後においても、多くの思いを残して死ぬということです。
つまりそういうことを一生続けていたんでは、真の大往生はできないわけです。
真の大往生を遂げようとすれば、まず今日一日の大安眠を得なければならぬでしょう。
ところが、今日一日の大安眠を得る途は外にはなくて、
ただ今日一日の予定の仕事を仕上げて、絶対に明日に残さぬということです。
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20代や30代でこの言葉に出会っていたとしても、当時の私はきっとこう思っていたでしょう。
「いやいや、そんな生き方、堅苦しすぎるやんか?」
ですが、今、人生の終盤のカウントダウンが始まったこのタイミングで改めて読むと、
「ドキッ」としてしまい、何度も読み返してしまいました。
今はまだ、死ぬことが怖いとは感じていませんが、いざその時が来れば、
「あれもしたかった、これもしたかった」と、
悔いが山のように残っている気がします。
振り返れば私は、“先送り”の人生を歩んできました。
「今のうちに遊んでおこう」
「年を取れば自然と向き合えるようになる」
そんな“今中心”の考えで、期限があること、人に迷惑がかかることはしっかりやるものの、
「自分でやると決めたこと」「誰にも迷惑がかからないこと」になると、つい後回しにしてしまいます。
たとえば語学学習のために「スピードラーニング」を買って始めたものの、上達しないと次第に遠のき……。
JAZZギターを買って「よし、弾けるようになるぞ!」と毎日練習していたのに、
難しさに挫折し、「GWになったらやろう」と先送り。
ところが、GWには別のことを優先し、また次の機会へ……。
こうして「今日はまあいいか」という一日一日が積み重なり、気づけば何年も経ってしまっていました。
「人は一日怠ると、それが十日に通ずる」
という言葉もあります。
この言葉は、森信三先生が講話の中でも語っておられたと聞いています。
また、私が敬意を抱いている武田信玄、貝原益軒、吉田松陰も、似た趣旨の教えを残しています。
そうした先人の教えに触れ、“勝手に弟子”を名乗ってきた私としては、
「今日はまあいいか」で人生を送るのは、恥ずかしいことだと自戒しています。
寿命を意識しないときの生き方のまま、どこかで“いつかできる”と思っていたことを改めます。
■本日の教訓
「いつかやる」を卒業し、「今日を終える」ことを習慣にしよう。
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