【第1,442号】 「仲良くしなさい」と「一番になりなさい」~子どもへの一言に表れる、国民性の違い~
2022年7月号という少し前の致知に
『「君が代」お心を忘れないで』というタイトルで、
ことほぎ代表 白駒妃登美氏と米カリフォルニア州弁護士 ケント・ギルバート氏の対談が行われました。
その中に、思わず「へ~」と感心した一文がありましたので、ご紹介します。
子どもに対して親がかける「しつけの言葉」が、国によってまったく異なるというものです。
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日本人は「皆と仲良くしなさい」
中国人は「だまされないようにしなさい」
韓国人は「一番になりなさい。人に負けたらだめよ」
アメリカ人は「悪いことをするな」
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いかがでしょうか?
思わずうなずいてしまいませんでしたか?
この一文だけで、それぞれの国がどのような社会を前提に生きているのかが透けて見えてきます。
■ 日本:「仲良くしなさい」=調和と関係性を重んじる社会
日本では、「和をもって貴しとなす」という言葉に象徴されるように、
人間関係の調和が重視されます。
「仲良くしなさい」という教えは、単なる感情的な友好ではなく、
摩擦を避け、周囲と円満な関係を保つことが美徳とされている背景を映しています。
自己主張よりも、まずは相手との関係を整える……
それが“よい子”とされる基準の一つなのです。
■ 中国:「だまされないようにしなさい」=自己防衛が第一
長い歴史の中で、政変や詐欺まがいの競争が絶えなかった中国では、
「他人を簡単に信じるな」という教訓が生き方の基本にあります。
信頼よりも用心深さが大事です。
騙された側にも落ち度があるとされる価値観が、現代でも根強く残っています。
■ 韓国:「一番になりなさい」=勝者だけが生き残る社会
儒教的な序列文化と学歴至上主義の影響を強く受ける韓国では、
「勝つこと」や「上に行くこと」が善とされがちです。
厳しい受験戦争や出世競争を乗り越えた人こそが成功者なのです。
親の願いは、まさに“勝利”なのです。
■ アメリカ:「悪いことをするな」=自由と責任の国
自由を大切にするアメリカは、個人の選択を尊重する社会です。
その代わり、選んだ結果には責任を持たなければならない。
だからこそ、「善悪の判断」が重要になります。
何をしてもいいけれど、「悪いことだけはするな」というのが根底にあります。
このように、しつけの基本にある考え方を見てみるだけで、
その国の価値観や社会の構造が見えてきます。
私たち日本人が当たり前だと思ってきた「仲良くしなさい」という教えは、
見方を変えれば、「衝突を避けてでも関係を保て」という
“調和優先”のメッセージとも受け取れます。
そうした価値観は、やがて「空気を読む」「波風を立てない」「長いものには巻かれろ」といった
日本独特の対人行動パターンへと繋がっていったのかもしれません。
一方で、「勝て」「騙されるな」「悪いことをするな」といった他国の教えも、
それぞれの社会においては生き残るための処世術だったのです。
彼らが日本に来て、一応に日本人の価値観や生活様式に驚く根本は、
今回ご紹介した「躾け」の違いから生まれているのかも知れません。
異文化を知ることは、他国を知るだけでなく、自国を知ることでもあります。
私たちが当たり前と信じて、何の違和感も持たなかったことも、
異文化を知ることで、今一度考え直す機会になっています。
インバウンドでたくさんの外国人が来ます。
彼らをひとくくりに「外国人」と捉えるのではなく、
その国の文化や風土で育ってきた人達と思って接すると違った見方ができますよ。
■本日の教訓
異文化の違いは、「子どもへの一言」に表れる
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