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【第174号のテーマ】 プラシーボ効果
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皆さんもプラシーボ効果(プラセボ効果)という言葉を
耳にされたことがあると思います。
プラシーボ効果とは本来は薬としての効果を持たない物質によって、
得られる効果のことを言います。
薬のように見せた物ですので、にせ薬なのですが、その効果は無視できず
不眠、痛み、下痢等に効果が認められ、ある実験ではにせ薬を飲んだ人の30%に
効果があったそうです。
医師との信頼関係があり、効果について理解し、
この薬はよく効く
と思って服用することでより効果が出るとのことです。
古い新聞記事になりますが、ある高齢の女性が体調を崩し病院に行きます。
長く待ったあげく、かかりつけ医が不在で、代診の若い医師に症状と
「点滴でもしてもらったら元気になると思います」と告げます。
ところがその医師は
「点滴一本で病気が治るなら医者はいりませんよ」
という返答でした。
それでも点滴をしてもらったのですが、医師の言うとおり
何の効果も感じなかったそうです。
数日後、同じ病院のかかりつけ医の診療日に合わせて、再び病院に行きます。
今度も同じ様に点滴を希望するとかかりつけ医は
「良いですね。この中には良い薬がいっぱい入っていますから、
きっと元気になりますよ」
と点滴をしてくれ、とても良く効いた気がして、元気になったそうです。
後日、看護師さんに最初の点滴と二回目の点滴の違いを聞いたところ
「同じですよ」
と言われたそうです。
同じ病院で、同じ点滴、同じ看護師さんでしたが、効果が違いました。
相手を思って、優しい言葉を添えるだけで、全く違った効果となります。
このプラシーボ効果ですが、医療の場面だけではありません。
プラシーボ効果を発揮する機会は私たちの周囲にたくさんありますよね!
追記
新型コロナウィルス報道の中で「アビガン」という治療薬が効果的という
話をよく耳にします。私がもし感染したら、それの処方を望むと思います。
本来の効果+プラシーボ効果で治りそうな気がします。
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