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【第215号のテーマ】 条件が変わるとできなくなる
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209号で期限や制限、品質要求といった「条件」が変わると
今まで出来ていたことができなくなる、という事を書きました。
※209号はこちら
70号でアスリートのメンタルトレーニングをされている高畑好秀さんの事例を
紹介しています。
地面に置いた幅15cmの白線の上を歩くことは誰でもできる
しかし、10階建てのビルの屋上の端の15cmのブロックの上を歩ける人は少ない
できる能力を持っているのに、心が出来なくしている
能力があっても条件によって急にできなくなる事例です。
人よりも作業スピードが遅いけれど、間違いが少ない人に
早くしなさい。何分以内にしなさい。
と言うと間違いが増えます。
逆に、素速いけれど、間違いが多い人に
丁寧にしなさい。間違いが無いようにしなさい。
と言うとスピードが落ちます。
これが「人」だと思います。
F1ドライバーの様に、速さと確実性の両方を求められても
それを一年というシーズンの中で、確実に実行できる人は
チャンピオン
というたった一人のみです。
一般庶民にその両方を要求することは相当難しいと思います。
では、どうすればそこに近づくことができるでしょうか?
テレビで見たのですが、ユニクロでは新人に服のたたみ方を教える際
ユニクロの基準とするたたみ方が正確にできるまで何度もさせます。
それができるようになったら、次は時間設定をします。
その時間設定できるようになったら、時間を段々短くします。
最初の高畑さんの事例に戻ります。
地面の上で幅15cmが歩けるようになったら、
それを50cmに上げ、次に1mにし・・・と少しずつ高めていくと
いずれビルの上でも歩けるようになるはずです(多分・・・私はできません)
要は要求に対し、出来ない人には
慣らす
ことからすべきなのです。
いきなり、「やれ!」ではほとんどができません。
私はできた、という事実も
他人には通用しない
ということを覚えておくと良いでしょう。
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