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【第309号のテーマ】 品質の定義
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304号でホンダの「良品の定義」を取り上げました。
今回は「品質の定義」です。
以前の「良品の定義」を読んでいない方や思い出せない方のために再掲します。
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ホンダでは、120%を「良品目標」としています。
不良ゼロ、クレームゼロは、100%の完成度です。
ホンダは100%で満足せずに、120%を目標としたのには理由があります。
100%目標で1%の不良が出ると99%の完成度となります。
100人の内、99人が良品を手にすることになりますが、
1人だけ不良品を手にすることになります。
ところが、その人にとっては、
数百万出して買った1台の車が不良となる訳ですから
不良率100%となります。
ホンダの車を買っていただくために、家族で貯金をし、
家族で旅行等を楽しむ予定が、不良に出会うことで
「がっかり」させることになる。
そんなことはあってはならない
だからこそ120%を目標にしているのです。
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ホンダは120%の目標を目指すだけでは不十分と考えています。
ある基準内で良品であるという数字的な達成だけでなく、
数字では表せない「感性の部分」も高い品質を求めています。
かなり以前の話となりますが、常務だった大塚伸之氏は次の様に語られています。
同じ材料を使って、同じ値段で家を造っても
上手な大工の造った家と下手な大工の造った家では
高級感(質感)が随分違う。
この質感について、「段違い」をホンダは求めています。
「段違い」だから数字の目標値はありません。
段違いになめらか
どこにも負けない操作性
といった感性的な言葉で語られなくてはなりません。
品質は他社と比較されがちですが、
段違いは比較対象がありません。
図抜けている
これがホンダの品質の定義です。
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