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【第329号のテーマ】 自己を述べる時のパラドックス
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本日は、パラドックスについてです。
パラドックスとはwikipediaによると次の様に説明されています。
正しそうに見える前提と、妥当に見える推論から、
受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉である。
逆説、背理、逆理とも言われる。
古代ギリシアの哲学者エピメデニスは
「クレタ人は嘘つきだ」
と自分がクレタ人であるにも関わらず、言いました。
この言葉は嘘か本当か?
これは古代から知られる「嘘つきのパラドックス」として有名です。
訳がわからなくなるので、ゆっくりと読んでみて下さい。
もしエピメデニスの言った「クレタ人は嘘つきだ」ということが
本当であると仮定すると、彼ははクレタ人ですので、、
彼の言う「クレタ人は嘘つきだ」自体が嘘となり、
クレタ人は嘘つきでないことになります。
また彼の言った「クレタ人は嘘つきだ」というのが嘘でであると
仮定するとクレタ人は嘘つきでないことになり、
彼はクレタ人なので嘘をついていないことになります。
そうなると「クレタ人は嘘つきだ」というのが本当となり、
これも仮定に矛盾します。
ということは、「クレタ人は嘘つきだ」というのは
本当でも偽でもないということになります。
訳がわからなくなりましたね(笑)
wikipediaの「自己言及のパラドックス」に以下の様に書かれています。
「この文は偽である」
これが真なら、それは偽だということになり、
偽ならばその内容は真ということになり……というように無限に連鎖する。
同様に「この文は偽である」が偽なら、それは真ということになり、
真ならば内容から偽ということになり……と、この場合も無限に連鎖する。
少しは解りましたでしょうか?
このパラドックスに対し、イギリスの数学者でもあり、哲学者でもある
バートランド・ラッセルがなるほどという考えを示しています。
「集合体」の中に自分を含む場合と含まない場合で違ってくるということです。
自分を含むと言う事は、自分で自分を議論しようとすることになり、
どうしても矛盾が生じることになる。
会社をよくしたい
会社の風土を変えたい
退職者を減らしたい
このような事に取り組む時に、
自分を含むと自分で自分を議論することになり矛盾が出てきます。
例えば、自分ができていないのに、
上司、同僚、部下の考えや行動を改めなければならない、
これには心理的な抵抗があります。
また、部下管理ができないから悩んでいるのに、それが最重要だ!
となった時にも抵抗があります。
このような抵抗の中で自分で議決することは矛盾があります。
では、この矛盾をどう解決すれば良いのでしょうか?
ラッセルが言う様に、集合体の中に含まれない人は
矛盾に含まれないので、外部役員やコンサルタントが
加われば、矛盾無く議決できると考えます。
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