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【第377号のテーマ】 儲からない
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たくさん受注をし、それを頑張って納品したのに締めてみたら儲かっていない、
ということはよくあります。
私はその時に営業の見積を疑います。
製造原価に適正利益を載せて、見積にしますが、
その適正利益が適正で無い事が多いですね。
粗利益率目標が30%であれば、30%の利益を載せると思いがちですが、
仕事には利益率20%のモノもあれば、40%のモノもあります。
そういう粗利をミックスした上で、30%の利益を出さないとなりません。
自分が出している見積もりの平均粗利が、30%を超えているのか?
これをいつも考えましょう。
また製造原価は材料仕入+外注加工費+発送費+労務コストなどになりますが、
知らぬ間に材料が値上がっていた、
外注からの加工費用の請求が見積時の想定よりも高かった
量や重さ、距離によって発送費は変わるのにそれを正しく計算していない
それと、思った以上に加工に時間を取られた
工程の中で時間の計上漏れがあり労務コストを安く設定した
上記のことが全部、当てはまったら粗利30%どころか、赤字となります。
更に、見積を計算する時間、営業がお客様や後工程と打合せをする時間、
納品書・請求書発行の時間、といったことは販管費になりますが、
これらもその仕事に関わる経費として、見積に計上すべきです。
ライバルがいるから、かかった経費を載せたら見積負けします・・・
このような意見もあるでしょう。
売価と言いますが、実際はお客様の買値が売価となりますので、もっともです。
であれば、製造コストの積み上げを製造原価にするのではなく、
買値から逆算して、適正利益を引いた残りを製造原価とするしかありません。
その中で作らない限り、受注できません。
製造原価の低減は外注や仕入交渉を先にしがちですが、
これはなかなか思った様に行きませんし、関係性が悪くなる可能性もあります。
その前に自分達が努力できることがたくさんあります。
それをしっかりと行うことでかなり製造原価を下げれます。
その努力をせずに、安易に見積を上げて、
利益を出そうとする会社は必ず、淘汰されます。
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