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【第392号】 チームワークを高めたければ、誰かに支えられ、誰かを支えて生きていることを教える
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南蔵院の林覚乗ご住職の著書「自分が好きですか」からの引用です。
若乃花(花田勝氏)、貴乃花(花田光司氏)の父である
二子山親方(初代貴乃花)の話です。
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私がね、大関になって三場所目の大阪場所のことですよ。
初日、対戦相手とぶつかっていった瞬間、
首から足のつま先に向かって、ピリッ、ピリッという
電流のような痛みが走ったんです。
「ウッウ!」痛みで首が動かせない。
シコを踏む振動だけで肩甲骨のあたりに針を突っ込まれ、
無茶苦茶にこねられたような痛さなわけです。
それで三連敗のあと休場。
レントゲンを撮ってみると、脊椎が複雑に何箇所もずれ、
相当長い期間の治療が必要だとわかったんです。
「相撲が取れないかもしれない」と本気で悩みましたよ。
そんな私を立ち直らせてくれたのが、
由加さんという白血病の子を持つ植冨貴子さんの手紙でした。
脊椎の痛みで夜も眠れず、精神的にも肉体的もまいってしまい、
ある夜自室に閉じこもってその手紙を読んだのです。
『・・・・・腹痛、熱、血尿、そんな中での歩行訓練。
でも決して由加は弱音を吐きませんでした。
親の私でさえ見上げるほどでした。
歩こう、歩きたい・・・・・。
この目で貴乃花関の相撲を見にいきたい。
この手で握手したい。
送っていただいた手紙を枕元に置いて、
貴乃花さん頑張って下さいとお祈りしてから眠る由加の希望を
必ず叶えてやって下さい。必ず・・・・』
私はこの手紙を読み終えてからしばらく放心状態になりましたよ。
一つには、最後の便箋の文面の途中に涙の跡を見たからです。
万年筆で書かれた文字がにじみ、あわいセピア色になっているんです。
いつの間にか私の目にも涙がにじんでいました・・・・・・・
私は深く心に刻んだんですよ。
軽量で、しかも脊椎に故障を抱えている。
真正面からいくのは絶対に不利だ。
“でも逃げない。ぶち当たってゆくんだ”。
貴乃花の相撲は、この親子が作ってくれたんですよ。
結局、由加ちゃんは、昭和48年10月6日、九歳八ヶ月で亡くなられたのですが、
『ありがとう、バイバイ』
が遠のく意識の中からの最後の言葉でした、
とお母さんは言っておられました。
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この文章の中で
貴乃花の相撲は、この親子が作ってくれたんですよ。
とあります。
人は誰かに支えられると同時に支えて生きていると思います。
自分の存在が誰かにとって必要とされている。
これがあるからこそ、踏ん張れる、頑張れる時があります。
その「支え支え合う」存在に気付いていないと勿体ないと思います。
特に職場において、部下の存在があるからこそ、上司である自分の存在の意味がある。
社員の存在があるからこそ、社長としての自分の存在の意味がある。
取引先の存在があるからこそ、我が社の存在の意味がある。
そこに共通するのは
感謝
だと思います。
相互に感謝があれば、必ず互いを必要とするでしょう。
うまく行かない時にはどちらかの感謝が薄れていると思います。
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