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【第515号】 ピラミッドを作った人
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タイムマシンを手に入れたら一番会いたい人はピラミッドを作った人です。
作った人と言っても作れと命じたスネフェル王やクフ王に会いたいのではありません。
王に命じられピラミッド建設の総監督をした人に会いたいのです。
大林組が1978年に現代工法でクフ王のピラミッドを構築したら?という試算をしています。
一辺230m×147mで、2.5~7トンの石灰石を230万個積み上げた四角錐を作ります。
総工費: 1,250億円
IMF(国際通貨基金)による物価上昇率は140%なので、現在だと1,750億円になるかな?
作業員:3,500人
斜路盛土工事、本体石切工事、表石石切工事、玄室工事、運搬工事、
据え付け工事、間詰め工事、エレベーター工事、この他衣食住、健康管理
などに振り分けられています。
これらの職長が280人、すなわち280の部署が作業分担します。
制作期間:5年
全重量:580万t
玄室に使う500tの花崗岩は100km離れた場所から切り出して運びます。
これに500tの門型クレーンと500tのトレーラートラック、
200tのトレーラートラックを4台使用します。
費用と工程の中には3,500人が居住する街づくりまで含まれます。
採石場から現場までの石の運搬には20tトラックを340台使います。
石の据え付けには40tのクレーンが100台、36tが65台並びます。
大林組がこの工事を仮にやるとした時の総監督はどんな人材なのでしょう?
現在の管理技術や機器、現場管理ノウハウを用いても
280人の職長を管理ができる人は相当な人です。
どんな会議を行うのでしょう?
実際の会議は職長の中でも上級職が集まることになりますが、
それでも大変でしょう。
現代でも難工事なのに、4,500年前はどうだっだのでしょう。
総工費:人工だけで4兆円
作業員:20万人
制作期間:30年
コンピュータも電話もありません。
重機の代わりは、てこの原理や滑車、牛や象になります。
工事は奴隷による使役ではなく、公共事業ですので、衣食住が整えられ、
医療等の健康管理もちゃんと行われていました。
有休管理や報償・評価制度もあったそうです。
これらを指示して作らせたこの事業の総監督に会いたいのです。
どんな人なんでしょうね。
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