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【第523号】 ブレーキとアクセルを人生でどう踏み分けるか?

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【第523号】 ブレーキとアクセルを人生でどう踏み分けるか?

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行動経済学というジャンルの学問があります。

経済学に心理学的に観察された事実を加えて、

人間の行動の損得を見極めるような学問です。

特に購買心理においては「マーケティング」に役立つでしょう。

エイモス・トベルスキーとダニエル・カーネマンが

「人の意思決定は後悔を最小にするために行われる」と言っています。

善悪に対する後悔もあれば、損得もあるでしょう。

行動経済学は経済ですので、損得で後悔することを最小にしたいということでしょう。

損失回避の法則というらしく別名プロスベクト理論と言います。

ところが、「人の意思決定は後悔を最小にするために行われる」はずなのに

「人間はどうしても誘惑に負けてしまう」という事実があります。

欲求に対するアクセルと欲求を我慢するブレーキを人は持っていますが、

アクセルを踏む人が多いのです。

うちの子が「オタクが経済を回す」とオタクであることに胸を張っていますが、

それも一理あります。

コレクター、ファン・シンパ、○○にどっぷりハマる、

というアクセルを踏む人がいないと

必要なものしか買わない、壊れるまで使い切る様な人ばかりでは、

経済は回りません。

余談はともかく、何故、人はアクセルを踏むのか?

答えは明白です。

人の存在に必要なものは欲求です。

飲食のための食欲、子孫を残すための生殖欲、これらが弱いと種の保存ができません。

ですのでアクセルは本能的に備わっています。

更に、便利に暮らしたいということで物欲や

頑張って稼いで買いたいという所有欲も必要です。

多くの人がアクセルを踏みますが、踏みすぎると

また無駄使いをしてしまった・・・

ついつい飲み過ぎた・・・

もうこれ以上食べれません・・・

となり「しまった~」と反省するか、後ろめたい気持ちになります。

これがブレーキになり、一時的に禁欲気味になりますが、

しばらくするとまたアクセルを踏みます(←私だけ?笑)

このバランスを本能的にもっているのが人間です。

食欲、生殖欲、物欲、所有欲などについては、似たもの同士なのに、

学習欲、労働欲、意欲

に関しては人によって差があります。

学習した方がしないよりも良い事が解っていても

学習について若い頃にブレーキを踏んだ人の中には

その後の人生でもブレーキを踏みがちです。

お金のためだけに働いているのではない事が解っていても

やり甲斐よりも昇給や賞与、休み、残業といった条件を選択して

転職する人がいます。

やり甲斐をアクセルとする人は労働条件が添加剤になりますが、

労働条件をアクセルとする人はやり甲斐が添加剤になります。

言い換えると、

給料や賞与をアクセルとする人はこれが下がると転職を考えますが、

この人はやり甲斐が下がっただけでは転職しません。

逆にやり甲斐をアクセルとする人は給与が下がっても転職を考えにくいです。

ところがやり甲斐がなくなると転職を考えます。

労働意欲のアクセルとブレーキはこのように人によって違います。

これをどの社員も同じ様にアクセルを踏むときは踏み、

ブレーキを踏むときには踏める様にするのが「人の育成」と「風土づくり」です。

意欲についても、人によってアクセルとブレーキが違います。

多くの人はやらない後悔をしたくない筈ですが、

一部の人はやる後悔よりもやらない方が後悔しないと考えます。

人は常に冷静で合理的な判断をするとは限らないらしく、

「自己肯定感の低い人」や「やれ」と迫られると

「開き直る人」は、やらない選択が後悔しないのです。

やりたいこともやれと言われたこともアクセルを踏む人

やる前からブレーキを踏んでいる人

人生の結果は全然違ってきます。

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