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【第530号】 ベンチマーキングは正しい経営手法か?

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【第530号】 ベンチマーキングは正しい経営手法か?

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ベンチマーキングという経営手法があります。

自社の経営をよりよくするために、

他社の良いところを学び、それを真似る(取り入れる)

という経営手法です。

私が事務局をしている感動物語コンテスト(カンコン)では、

従業員が生み出す素敵な感動の物語をコンテスト形式で発表し、

地区予選を勝ち上がった優秀企業の中から、更に素晴らしい企業を選び、

それらの企業の風土、従業員満足や顧客満足手法を参考にして、

自社に取り入れ、より良い企業に成長させましょう、という考え方で運営しています。

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また、APRA(エープラ)という経営者の学びのグループでは、

『人を大切にする経営』の学びと実践を通じて、

『何かで日本一、世界一』実現を『志高い仲間』と共に目指す、という理念のもと

国内外の会員企業を訪問し、その企業の経営手法をベンチマーキングしています。

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この2つの学びに参加している企業は、とても勉強になり、自社の発展に参考になる、と

高い評価をいただいています。

すでに成功している経営手法を学び、それを取り入れれば、自社でゼロから考えるよりも

成果につながりやすいのは当たり前です。

ずっとそれを信じていました。

ところが、最近、本田宗一郎氏の「私の手が語る」の「企業の体質」の章を読んだ時に

大きな刺激を受けました。

氏は他人の真似をすることが大嫌いだそうです。

ホンダがレースに挑戦し始めた頃は、日本には何十社もオートバイメーカーがあり

彼らは外国メーカーをベンチマーキングして、自社の開発に活かしていました。

当然、真似られる方が優れていますので、

追いつくことはできてもなかなか勝つことができません。

ホンダは真似が嫌いですから、独自の考え方と技術でレースに挑みます。

結果は散散で、外国メーカーにも国産メーカーにも笑われます。

しかし、ホンダは独自技術で挑戦をします。

やがて彼らに追いつきます。

そして追い抜きます。

追い抜くことができた一番の理由は

追いつくまでに時間をかけたことが、逆に追いついてからの技術の差となった

と氏は述懐されています。

最初から苦しむ方向をとったから、後が楽になった。

真似をして楽をしたものはその後に苦しむことになる、とも氏は語っています。

ベンチマーキングの目的は企業風土をよくするためです。

氏が警鐘を鳴らすのは、

一度、真似をすると永久に真似をする企業風土ができあがる

目先の成績にこだわり、独自の哲学にもとづく創意を少しでも放棄する考え方が

生まれたときに企業は転落と崩壊の道度を辿り始める

如何でしょうか?

ベンチマーキングによる学びは重要です。

ですが、悩んだあげくのヒントをベンチマーキングで得るのと

ベンチマーキングで学んだ事をそのまま真似るのは大きく違います。

この点を理解して、ベンチマーキングに参加するべきでしょう。

また、ベンチマーキングに行くのではなく、来て貰う企業を目指してください。

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