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【第579号】 機械と人間~本田宗一郎~
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本日は本田宗一郎氏の「私の手が語る」の中から
「機械と人間」の項を取り上げます。
量産工場のラインを作る時に、考えて作らないと
人間が機械に使われるような職場となる危険性があることと、
どうあるべきかを語られています。
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働く人が納得できず、いやいやながら作り出すものに
世界の水準を超えるものができるわけがない。
自分自身が一人の従業員となって生産ラインに立ったときに
機械に使われていると感じたら、たまらない。
もし、そんなラインがあれば、納得のゆくまで
自分達で知恵を出し合って、変えてゆくべきである。
そこで働くものが、自分の仕事を誰かに考えて貰うのではなく、
自分の問題として考え、改善してゆくことが大切である。
どんな仕事でも、その中にひそむ発明発見の要素や
発展改善の要素は無限であるはず。
今日より明日、明日からはまたその先の未来へと
進んでゆく可能性の追求である。
仕事はつねに新しくなければならぬし、
どんな仕事でも新しい目で取り組むことができるものである。
私にとって、ホンダの工場を訪ねることは楽しみなこと。
何故なら、訪ねるたびに何かが変わり、何かが起こっているからである。
ラインを歩いている私に、若い従業員が
「ここは、こう変えました。こんなふううに効率的になり、
働きやすくなりました」
などど語りかけてくれる。
彼らの表情はいきいきして、けっして機械に使われている人間の顔ではない。
みんなが、自分の仕事に対して、それぞれ新しいテーマをみつけながら
取り組んでいるからだと思う。
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如何ですか?
氏が工場を訪ねたときの若い従業員さんとの楽しそうな会話が目に浮かびます。
パナソニックでも同じような雰囲気だったのでは?と思います。
ダイエーの中内功氏も売場のパートさんとの会話が好きだったと聞いています。
自分の担当場所を経営者に自慢できるほどその場所を愛する気持ちが
顧客満足や品質の向上につながり、それが売上や利益となり、
結果的に会社の業績と自分の収入にも繋がって行くと、と思います。
社長が来たら鬱陶しい、と現場の人が思っている会社では
ミスクレは減らないし、品質も落ちます。
結果的に顧客は離れ、従業員も離れ、会社も手放すことになるでしょう。
この項は生産ラインの話ですが、とても奥深いと思います。
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