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【第604号】 企業毎に辞書があり、言葉の解釈が違う

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【第604号】 企業毎に辞書があり、言葉の解釈が違う

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コンサルタントは様々な企業に触れます。

正確には企業文化に触れます。

企業文化は「その企業で使われる言葉の解釈、すなわち企業辞書」とも言えます。

クレドやゴールドスタンダードによって、

従業員が心がける信条や行動指針は規定されていますが、

日々の思考や行動は企業辞書に書かれてあります。

例えば「売上目標達成」について。

私が勤務していたホームセンターでは、

売上目標達成とは95%~105%に着地させることでした。

先輩社員が大手GMS( ゼネラル・マーチャンダイズ・ストア)出身者が

多かったせいもあるでしょうが、

95%~105%が目標達成の着地点とし許容されており、

それより下はもちろんのこと、上もダメでした。

なんで目標を大きく超えた売上はダメなのか?と当初は思いましたが、

売り過ぎると在庫過多や粗利低下、客単価増や客数増となり、

特に客数増は接客やオペレーションに無理が出て、離反に繋がる、

と戒められました。

このような考え方なので、目標を設定する際には検討に検討を重ね、

絶対に許容範囲内に着地させる!という強い意思が生まれました。

ところがコンサルタントになって驚いたのは、

「売上目標達成」に「成り行き任せ」の会社があったことです。

その会社では、管理職すら今月の目標数値を知りませんでした。

当然、未達要因分析もなく、差額対策もありません。

そのような管理職の下で働くメンバーに

達成意欲が生まれるはずがありません。

日々の営業を重ねた結果が、売上等の数字となります。

営業努力はしますが、達成努力はしません。

この会社の辞書には

売上目標達成とは営業の成り行き任せと書かれているはずです。

続いて、いつまでにやるかという「締切期限」

今日が月初とします。月末までに提出してください、と指示を出すと

月末ギリギリになって出す人が大半の企業もあれば、

月末の数日前には揃う企業、月半ばに出す人もいる企業、と様々です。

たまに月末を過ぎる人もいる企業に出くわすことがありますが、

これは社会人としてどう?というレベルなので論外です。

締切に対して、ギリギリにするか?

余裕をもってするか?

できるだけ早くするか?

これが企業ごとに違います。

これも企業の辞書と言えるでしょう。

次に「挨拶」

歩きながら、ぼそっと「う~っす」という人もいれば

会釈しながら、「おはようございます」と小さく言う人もいる

これも挨拶であるとしている企業辞書もあれば、

立ち止まり、相手の目を見て、笑顔で、元気よく

「おはようございますっ!」とお辞儀を添えて

全員ができている企業辞書もあります。

企業辞書に「こうあるべき」「こうすべき」と解説されていれば、

多くの人がそれに従うでしょう。

それがなく、個人の経験や考えに従うから揃わないのです。

企業辞書を定めるとその影響は、会社だけでなく、家庭にももたらされます。

立ち止まり、笑顔で、元気よく「おはようございますっ!」と

お辞儀をする人は家に帰って、ぼそっと「う~っす」は言わないでしょう。

企業辞書が家庭辞書に置き換わります。

企業は人づくりが重要です。

素材のままの人を人財という財産にするのに

この企業辞書はとても重要と考えます。

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