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【第696号】 それってぼったくり?
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ホームセンター時代に売れ残りの品を在庫処分したくて
80円の原価のものを50円で売るといった原価割れ販売をしたことがあります。
それでも売れないものは売れないのです。
50円は売価ではありません。50円という値段を付けたので「値付け」と言います。
よく勘違いされますが、売価とは売れた価格です。
すなわち
売価はお客様が決める
のです。
原価80円のものを100円で売りたいと思います。
粗利20円 粗利益率 20%の値付けです。
同じ商品を160円で売ると粗利80円 粗利益率 50%です。
同様に400円で売ると粗利320円 粗利益率 80%です。
これで売れるとかなり儲かりますね
では、同様に1,000円で売ると粗利920円 粗利益率 92%です。
これで売れるともう「ぼったくり」と思いますか?
違います。
売価はお客様が決めるので、80円の原価のものが1,000円で売れるということは
販売者もお客様も共に喜ぶ WIN-WIN の最良の関係にあります。
このような商品開発をするべきです。
皆さんは買い物をするときに少しでも安く買いたいと思います。
リフォームや車のような高額なものを買うときには値引き要求をするでしょう。
それを当たり前のような感覚でいる筈です。
同じ品番のものがネットでは、3,000円、小売店では5,000円で売っていると
「高~!」
と思うはずです。
もし、ご自身がその小売店で働いていたら「高~!」と思うでしょうか?
ネットと比べて、様々な経費が必要なことをお客様に説明すると思います。
人は自分が買うときには安く買いたいですが、
売るときは高く売りたいものなのです。
先日、某ハンバーグ専門店でランチを頼みました。
300gで1,000円+ライスとサラダが250円程度です。
近所のスーパーでは300gを300円で売っています。
ハンバーグだけを比較すると700円の価格差があります。
この価格差だけを見ると専門店は高いですね。
高くなる理由は
調理コスト(人件費、調味料、調理器具代、水光熱費など)
地代家賃、接客やレジ従業員の労務費
といった売上原価とお店の利益が加わるからです。
それが700円です。
私は、何か食べる時に、何か買う時に
このようにコストと利益のバランスを見て、
それだけ払う価値があるかどうかを考えてしまいます。
みなさんも味、接客、店のイメージを見て
「高いよね」や「こんなもんやね」、「安いよね」
といった評価をします。
「安いよね」と評価された店はリピータとなる可能性が高くなります。
顧客の印象で原価割れしても高いと思われますし、
同業他社からぼったくりと言われても、
お客様は「安い」と思って下さることもあります。
コストと売価の組み合わせはとても奥が深いです。
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