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【第709号】  情報を正しく判断する~番外編~

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【第709号】  情報を正しく判断する~番外編~

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杉浦千畝(ちうね)は若い人でもご存知だと思います。

唐沢寿明が主演で映画になりましたし、

多数のテレビドラマやドキュメンタリー番組も生まれています。

氏は第二次世界大戦の最中、リトアニアのカウナス領事館に赴任しており、

ドイツの迫害によりポーランドなど欧州各地から逃れてきた

ユダヤ人の難民たちの窮状に同情し、外務省からの訓令に違反しながらも

2,139枚のビザを発給し、そのビザにより約6,000名のユダヤ人の命を助けました。

「大したことをしたわけではない。当然のことをしただけです。」

という言葉は、とても有名です。

東條英機はご存知でしょうか?

最近の若い人は東條英機を知らない人も多いと思います。

東京裁判でA級戦犯として死刑となった

太平洋戦争時の総理大臣であり、陸軍大臣他多数の大臣を歴任した人です。

靖国参拝を嫌う外国や戦争で夫や子どもを亡くした日本人は東條英機を

日本を戦争に引きずり込んだ張本人として憎いという感情を持っています。

この東條英機のあまり知られていない事実をお伝えします。

日独伊三国同盟が結ばれる頃、満州国のハルピン(現在の中国黒龍江)に

ドイツの迫害から逃れたたくさんのユダヤ人がシベリア鉄道を使って

やってきます。

当日、ハルピン特務機関長だった樋口 季一郎中将は

避難民の満州国を通過を認めますが、これが日独間の大きな問題となり

ドイツのリッベンドロップ外相から抗議文書は届く上、

陸軍内の親独派からも批判が高まります。

そこで樋口中将は当時関東軍参謀長である東條英機中将と会い

「ヒットラーのお先棒を担いで弱い者苛めすることを正しいと思われますか」

と発言します。

それを聞いた東條英機は「ユダヤ難民に便宜をはかれ」と即断します。

それ以降もドイツから再三抗議が来ますが、東條英機は

「当然なる人道上の配慮によって行ったものだ」と一蹴しています。

この脱出ルートは「ヒグチ・ルート」と呼ばれ、

約20,000人のユダヤ人が救われます。

日本を経由して米国に渡ったユダヤ人は、

米国が核爆弾を日本に落とすために開発することに反対し、

戦後も日本復興のために動いてくれます。

杉浦千畝も素晴らしいですが、樋口中将と東條英機のこの功績も

知っておくべきと思います。

日本が太平洋戦争に突入したのはABCD包囲網(歴史で習いましたね)

に対抗するためと言われていますが、ABCD包囲網は東條英機が推進した

「大東亜共栄圏」に対抗するために出てきました。

大東亜共栄圏は白人に植民地として支配されている東南アジアを

アジア人によって独立を勝ち取り、独自の共存共栄していこう、

という考えで今でいう「EU」的な考えから生まれました。

そこで独立されると困る米国・英国・中国・オランダの4か国が、

南進する日本に対抗する経済制裁がABCD包囲網で

禁輸により国として機能できなくなるため、太平洋戦争に突入したのです。

東條英機の「大東亜共栄圏構想」の思いは強く、

戦況が悪くなり徴兵を猶予されていた大学生が出陣する前月の1943年11月に

大東亜会議を開催します。

アジア諸国の国政最高責任者を東京に招き、そこで大東亜共同宣言が採択されますが、

このとき、インドからはスバス・チャンドラ・ボースが来日し、

インド独立への支援を日本国民に訴えています。

日本が南進し、イギリス、オランダ、フランスなどを

植民地から追い出し、独立できる下準備を行ったからこそ

開くことができた会議です。

11月はマキン・タラワの日本軍が玉砕したときです。

このタイミングでも、アジアの独立という大義に向けて

東條英機は動いているのです。

この大東亜共栄圏という考え方のもとに軍人は戦ってきたので

終戦を迎えても多くの日本軍人が現地に残り、独立を支援します。

中国には12,000人、ベトナムには800人、インドネシアには1,000人

マレーシア・シンガポールには800人、タイ・ビルマには1,000人

が残りました。

8月15日は日本にとっては終戦の日ですが、

アジアにとっては独立開放の日なのです。

こういうことを歴史の授業で教わりません。

日本人や日本のやってきた悪いことばかり見つめさせられて、

多数の良いことを見せてくれない。

これで祖国を愛せるのでしょうか?

ウクライナの男性国民の多くが祖国を守るために立ち上がっています。

ウクラナイと同じロシアの隣国の日本に同じ事が起こった時に

日本人男性は国のために立ち上がるのでしょうか?

心配です。

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