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【1590】理解することと許すことは違う~経営者の判断が冷たく見える理由~

【1590】理解することと許すことは違う~経営者の判断が冷たく見える理由~

 

経営者と管理職は、似ているようで「判断」においては別物だと感じることが多々あります。

例えば、こんな出来事がありました。

関節を痛めた社員がいました。

通勤電車で立っているのがつらいため、

「少し遅い便で出社し、その分、定時を繰り下げたい」という提案があったのです。

当時、私は支店長でした。

正直に言えば、「なるほど、それも一理あるな」と感じました。

しかし、当時の社長の判断は違いました。

「座りたいなら、早い電車に乗れ」

理由は明確でした。

「遅刻に例外はない」

組織が守るべきルールを第一に考えるべきであり、

早い電車に乗れば、全員参加の朝礼に出られます。

遅刻してきた社員に、改めて訓話や連絡事項を共有する必要もありません。

理屈としては、よく分かります。

ただ当時の私は、「人として、社員への情が冷たいのではないか」と感じた記憶があります。

けれど今、もし私が経営者として判断する立場にあったなら、同じことを言うと思います。

「早く出てきなさい」と。

それは、経験と学習によって一つの大切なことを知ったからです。

事情を理解することと、状況を許すことは、別物です。

関節の痛みという事情は理解できます。

しかし、だからといって遅刻が許されるわけではありません。

今となっては、極めて当たり前のことです。

けれど当時の私は、その違いを理解できていませんでした。

管理職の判断と、経営者の判断。

その差は、情の有無ではなく、

「組織をどう守るか」という視点の違いなのだと今は感じています。

 

■ 本日の教訓

事情は理解しても、例外はつくらない。それが組織を守る判断である。

 

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