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【第551号】 採用は争奪戦
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商品力、開発力、サービス力、技術力などのライバルとの差別化には
スキルという戦闘力が必要です。
このスキルは人に宿ります。
ライバルに勝つためには、少しでも戦闘力の高い人を採用しないとなりません。
言い方を変えると戦闘力の高い人はライバルで採用させず
自社で雇用することが重要ということです。
この考え方を「採用は争奪戦」としました。
中小や小規模事業所では、争奪戦に参加するどころか、
大手が刈り取ったあとの落ち穂拾いにならざるを得ないところがあります。
だからと言って、妥協してはなりません。
どこに妥協をしてはならないのか?
ポイントは一つです。
御社の業界で働きたいかどうかです。
就職とは職に就くですから、その業界で働きたいという思いが重要です。
医者になりたい、看護師になりたい、消防官になりたい、大工になりたい、
○○業界で研究開発をしたい、○○を売りたい、○○を作りたい・・・
これらが職に就くことです。
ところが、日本の学生は、希望の企業への「就社活動」が就職活動となっています。
自分の気に入った会社へ入る、給料や福利厚生、社風などの「居心地の良さ」を
求めて活動をしています。
それ故、入社したその日に、仕事において先輩達の議論に入っていけません。
その中に入るのが差し出がましいのではなく、何を喋っているのかが解らないのです。
そういう人を採用し、丁寧に育てていくとやがて芽を出し、花を咲かせるでしょう。
そのため、素直で誠実、勤勉な吸収力や成長力が高そうな人を採用します。
ところが、入社3年以内に使い物になる前に退職する人が多いのです。
彼らは
思っていたのとは違った
と業界を変える人が多いです。
転職ではなく転業ですね。
確かに、大工になりたい、警官になりたい、と思って別の世界に行く人もいます。
しかし、彼らはその道を目指してきたので、何らかの貢献をした後に去って行きます。
就社活動をした人は、貢献前に去って行きます。
もし、ライバルが採用した人が、新人でありながら、その道の勉強をしており、
即戦力に近い働きをしていたらどうでしょうか?
戦闘力で負けてしまいます。
本来、大卒や専門学校卒は専門家として戦闘力をもっておくべきです。
それを企業が入社してから育てる、
という考えで学生を甘やかせてきたのが日本だと思います。
これでは国際的な競争力は高まりません。
戦闘力が年功序列だった時代は完全に過去のものとなりました。
であれば、大卒に即戦力を求めるべきと思います。
最近はF1チームでも大卒の新人エンジニアを雇用し、
大学で研究した新しい技術を実戦投入するようになっています。
そんな彼らに新人研修なんて行いません。
先輩と対等もしくはある分野においては、
リーダーシップを発揮してチームの勝利に貢献しています。
そういう戦闘力を持つ人をライバルに引っ張られてはなりません。
もの凄い激烈な争奪戦が華やかなF1の裏側では繰り広げられています。
重要な補足です。
業界はどこでも良いのです。
私は御社で働きたいのです。
このように言って貰える企業であれば、業界スキルを持っていなくても
後付けで一気にスキルアップしてくれます。
カンコンやAPRAで切磋琢磨する企業はそういう企業が多いです。
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