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【第389号】 バランスを取るための「兼務」が慢性的アンバランスに繋がってますよね?
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事業経営において、売上、売上原価、労務費、固定費、設備投資、開発コスト、
本業と補助事業、これらがバランスの取れた状態になることは希です。
永年営んで来た本業のバランスが崩れると立て直しが大変になるため
採用、投資、開発などに及び腰になる経営者の気持ちは大変よく解ります。
銀行が反発することもありますし、頼りにしている社員が反発することもあります。
経営者は良かれと思って考えているのに反発をされる・・・
こうやって考えると経営者は本当に孤独ですよね。
話を元に戻します。
アンバランスになっている要因は、
慢性的アンパランスに手を入れていないからです。
手を入れてもバランスを取りながら手を入れます。
故に現状が大きく変わりません。
私は顧問先に
選択と集中
をよく言います。
現状を打破するには、何を選択し、何に集中するのか?
選択と集中は選択から始まります。
選択とは捨てるモノを決めることです。
人は残すモノを決めがちです。
よくある例が「兼務」です。
人が不足すると「兼務」が増えます。
製造現場の「多能工」も本来の目的とは違い
「兼務ができる」ことのみを目的として使われることが多い様に思います。
「単能工」と「多能工」のメリット、デメリットについては、
後日詳しくお伝えします。
「兼務」は 1の仕事をしている人に
+αの新しい仕事をしてもらうことです。
1+αになれば良いですが、
+α分元の仕事ができなくなることもあります。
例えば、0.1分の新しい仕事を増やすと
元の仕事は0.9に下がる可能性があるということです。
0.5を足すと元の仕事は0.5になる・・・・・。
こういうことはありますよね?
果たしてこれで良いのでしょうか?
人間の能力は瞬間的に1+αとなることがありますが、
それを常時要求されると1+αが新たな1となる人よりも
今までできていたことができなくなる人や
手を抜くことでなんとか調整している人が多い様に思います。
いずれ慣れてくるとできるようになる、ことは否定しませんが
+αの方がどんどんと拡張されていくよりも
段々と「お茶を濁す」様になっていくことも多いです。
結局、兼務前の業務に不足が出るか、新しい業務に不足が出るか、
となります。
ではどうすれば良いか?
+αが毎日発生するのであれば、元の1から+α分を減らすことです。
減らす=その人から捨てます。
業務ですから、捨てることはできないので、誰かが捨てた分を
+α負担することになります。
そうなると上記に書いたことが他の人で起こってしまいます。
みんなで負担し合うことになります。
仕事の品質とスピードは間違い無く落ちます。
故に兼務者は+α分は背負うしかありません。
本来の1を1以下の力でやっていた人ならともかく
不足していた人が新たな+αを背負えるのしょうか?
なかなか難しいでしょう。
慢性的アンパランスの解決が新たなアンバランスを生むことになります。
これでは本末転倒なので、どうするか?
+α分は、日時限定で行うという打開策は如何でしょうか?
1日8時間の内、1時間もしくは2時間を兼務時間とする、と決めて行います。
毎日のことでなければ、決めた曜日の決めた時間にする様にします。
そうすると従来業務への影響を少なくしながら、
兼務部分に時間を使うことができます。
他のメンバーもその時間だけサポートに入るようにできるので
シフトバランスは取りやすくなります。
しかし、これも限度があります。
いずれ慢性的アンバランスとなっていきます。
では、どうするのか?
正しく兼務化(多能工化)するしかありません。
これについては後日お伝えします。
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