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【第390号】 売上が下がった時は「粗利ミックス」で選択と集中の判断をします!
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計算式を間違えて記載した383号「値入率と利掛率」ですが、
思った以上に反響があり、複数値入率のモノを
結果的に粗利率30%にするにはどうすれば良いのか?
という疑問を持たれた方もいらっしゃったので、
本日は続編をお届けします。
A:原価 70円 値入率 35% 売価 108円(少数点以下四捨五入、以下同様)
B:同 90円 同 30% 売価 129円
C:同 120円 同 25% 売価 160円
上記の平均値入率は 原価合計 280円 売価合計 397円 ですから
397円-280円=117円 ← 値入額合計
117円÷397円=0.295 ← 29.5% 平均値入率
このようになります。
目標値入30%に少し届いていません。
現時点ではそのようなことは問題外です。
ここからが重要です。
Aが 15個 売れたとします。原価合計:1,050円 売価合計:1,620円
Bが 同 10個 同:900円 同:1,290円
Cが 同 20個 同:2,400円 同:3,200円
売れ数合計:45個 原価合計:4,350円 売価合計:6,110円
粗利額合計:1,760円 粗利率:1,760÷6,110=0.288 28.8%
全体の売上に対するそれぞれの構成比は
A:26.5%
B:21.1%
C:52.4%
とこのようになります。
粗利益率目標30%に対し、値入率が30%を下回っている25%の C の構成比が
高いために粗利率が28.8%となったのです。
では、どうすれば良いのか?
Aの15個は上と同じです。 原価合計:1,050円 売価合計:1,620円
Cは上では20個売れましたが、これを半分の10個にします。 同:1,200円 同:1,600円
ここがポイントです。減らした10個はBに買って貰います。
Bは上では10個でしたが、20個売ります。 同:1,800円 同:2,580円
売れ数合計:45個 原価合計:4,050円 売価合計:5,800円
粗利額合計:1,750円 粗利率:1,750÷5,800=0.302 30.2%
如何ですか?
売れ数は変わらず。すなわち買い上げ客数は変わっていません。
お客様に買って貰うモノを変えたということです。
これにより粗利益率は29.5%から30.2%と変わりました。
粗利額は1,760円から10円下がった1,750円です。
売上は6,110円から5,800円に下がりました。
売上原価も4,350円から4,050円に下がっています。
コロナで売上は下がっている企業がほとんどです。
ですので売上をどう下げるか?が重要です。
その時に上記のABCを取引先と考えて、シミレーションを見て戴きたいのです。
下げて良い売上はどこか?
下げてはいけない売上はどこか?
伸ばすべき売上はどこか?
粗利額を見ることで判断できます。
もう一つポイントがあります。
製造原価です。粗利を上げるためには製造原価を下げる必要があります。
上記で「売上原価も4,350円から4,050円に下がっています。」と書きました。
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上記の売上原価を製造原価と置き換えて見てください。
製造原価が下がりましたね。
製造原価低減は工程の見直し、短縮以外にも手法があるということです。
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