・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【第428号】 あなたは「FAKE NEWS」を流していませんか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
タイトルを見て、多くの人が「どういうこと?」と思われたでしょう。
「FAKE NEWS」とは改竄された情報ということです。
本題に入る前ににデータと情報の違いを知っておきましょう。
データとは、Wikipediaによると次の様に書かれています(一部省略しています)。
事実や資料をさす言葉
厳密には複数の事象や数値の集まりのことを指す
一般的に数字や記号で示されることが多いですが、Wikiには事象とあります。
これが今回は重要となります。
よく「データ」と「情報」の違いの例えに出てくるのは、天気予報があります。
天気予報に使われる「データ」は通風筒、感雨器、雨量計、風向風速計、
海洋気象観測船、気球、気象レーダー、気象観測衛星「ひまわり」といった
観測機器からのデータを地域気象観測システムである「アメダス」が
解析し、それが「天気予報」という「情報」になります。
この天気予報という「情報」を聞いて、明日の運動会は中止にしよう、
明日は天気が良いから家族で行楽に行こう、などの「判断」をします。
判断するための情報に間違いがあってはなりません。
昭和の時代は天気予報もハズレが多く、参考にする程度でしたが、
今はかなりの精度になっていますので、天気が仕事に影響する世界では
「判断材料」として「予報という情報」が重要視されます。
さて、ここからが本題です。
冒頭にデータには数字によるものだけでなく、事象も示すと書きました。
企業における事象は重要なデータとなります。
サラリーマン時代にこのようなことがありました。
取引先から戻ってきた営業マンが、普段、何も言わない社長が出てきて
広告の仕上がりについて、メチャクチャ怒られました。
支店長を連れて来い、と言われました。
それを聞いて、憂鬱になりながら取引様の社長とお会いしました。
会ってみると表情は非常に穏やかです。
ですが、耳が遠い方なので声がかなり大きく、
身体も大きいので圧は感じます。
話を伺うと前回の広告が思った程の効果が上がらなかったから、
どうすれば良いかを支店長の私に相談したい、ということでした。
営業が聞いてきた話と全く違う内容です。
正しい事象はもちろん私が接した方です。
営業は先入観と先方が醸し出す雰囲気で自分が叱られていると思い、
事象というデータを故意ではないですが、
自分が感じたことに改竄して私に伝えたことになります。
すなわち、営業から受け取ったのは「「FAKE NEWS」になります。
また、こういう話も良く聞きます。
Aさんが会社へのある不満を持っており、それをBさんに伝えます。
BさんはAさんの不満に共感すると同時に、自分の不満も課長のCさんへ伝えます。
Cさんも共感し、日頃から感じている会社への不満を洗いざらい、
次の様に部長に伝えます。
「みんな」会社に「たくさん」の不満を持っています。
みんなって誰?
たくさんって?
これも「FAKE NEWS」です。
多かれ少なかれ、みなさんの誰もがAさんやBさん、Cさんになったことがあると思います。
被害者は仲間を募る
被害者は誇張して語る
事象は事象のみを正しく伝えないと正しい判断と対処ができません。
事象を勝手に加減させてはなりません。
どうしても事象以外に伝えたいことがあるのなら、
正しく事象を伝えた後に、「私感」として添えるべきです。
私感を事象に加えるとそれは「FAKE NEWS」です。
結果、判断を誤ります。
☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆
メルマガ登録をよろしくお願いいたします。
メルマガ登録はこちらから
また、知人に本メールをご紹介をいただく際には
下記アドレスをご案内下さいませ。
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=afspwg
メルマガバックナンバー一覧はこちら
https://km.kando-m.jp/news/
★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆





