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【第503号】 ダーウィンやメンデルではなくラマルクが好き
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ダーウィン、メンデル、ラマルクこの3者を知っている人はかなり生物学が好きな人でしょう。
ダーウィンは進化論で有名ですね。
親から子へ引き継がれる小さな身体の変化が積み重なり、
その中でよりうまく生存環境に適応したものが新たな種を生み出す、
すなわち、自然淘汰で勝ち残ったものが次の世代へ進化できる、という考え方です。
ダーウィンの時代はまだ遺伝子が発見されていませんでした。
メンデルは遺伝学のパイオニアとして有名です。
子は何故、親に似るのか?
という答えを見いだしました。
植物交配から「優劣の法則」「分離の法則」「独立の法則」という
3つの法則を見いだし、後に「メンデルの法則」と呼ばれることになります。
メンデルの時代もまだ遺伝子は発見されていませんでしたが、
後に遺伝子が発見され、メンデルの考え方が正しいことが証明されました。
ラマルクは上記の二人よりも前の時代の人で「獲得形質説」を唱えていました。
生物は不断の努力の結果、しだいに進化してきた、という説です。
キリンの首が長いのは、低い樹木の葉を食べ終わって、より高い所の葉を
食べるために伸びた。
モグラは土の中で暮らすことで、目が不要になり退化した。
これらは「用不用説」と言われます。
ある短い首のキリンが生涯を掛けて、長い首になったという話ではありません。
少し首を発達させたキリンの子は親からそれを受け継ぎ、そのあと何百世代も
かけて長くなったという考え方がラマルクの「獲得形質説」です。
ところが、このラマルクの考え方は、フランスの生物学者 キュヴィエに
よって否定されます。
キュヴィエはラマルクの考え方が正しければ、発達途中の化石や骨格標本が
多数あるはずだ、地球上には進化途中の化石は見当たらない、と指摘をしています。
その後、遺伝子が発見され、ラマルクの説は完全に否定されています。
生物学的にはラマルクは正しくありません。
ですが、先天的に劣性であっても努力をすれば、形質は獲得できる、
と考えたくありませんか?
自分が夢中になって取り組んできたことは、遺伝的には子には伝わりません。
ですが、その努力した人生や思いは伝わります。
子も同じ様に努力をすれば、他の子にはできないことも親と同様にできるようになる。
音楽、スポーツ、芸術などにはその可能性があります。
社風も積み重ねです。「獲得形質」です。
ラマルクの考え方が合います。
だから私はラマルクが好きです。
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