【第1,006号】 齢を尊ぶ~森信三~
先日、知人より
「会社を辞めることにした」
と沈んだ声で連絡があり、気になったので会うことにしました。
退職の理由は以下になります。
定年を迎え、役職を返上し、給料も下がったが、
今までの会社への恩や育ててきた部下を縁の下から見守りたい故に
頑張ってきたが、かつての部下が徐々に、上から目線となり、
それに伴い、職場の雰囲気も年寄りをお荷物のように感じている様子だから・・・、
というものでした。
多分に被害妄想じゃないの?
とも思いましたが、昨今は仕事に限らず、
年齢の上下関係への敬意が薄くなっているように感じますので、
あるのかな~?と思いながら、聞いていました。
本人も認めていましたが、働き方改革や
それに伴うSFA、AIなどのDX化になかなかついていけず
その部分は今や上司となったかつての部下に任せていたことも要因のようで、
叱咤激励する側が叱咤激励される側となった恥ずかしさが
モチベーションを落としたようです。
私は不得手も個性の一つだから
「できないこと」よりも「できること」を大切にすべきと考えるのですが、
かつての部下さんはそうではないようですので、
森信三先生のお言葉をお伝えしたいです。
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齢を尊ぶ
松陰先生は、人間にして、爵の尊さを知って徳の尊さを知らないものは、
その愚かなこと言うまでもないが、
しかし徳の尊さを知って齢の尊ぶべきを知らないものは、
未だ真の人物とは言いがたいということを、
その『講孟余話』の中で申しておられます。
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爵の尊さとは、身分や地位を尊ぶことです。
徳の尊さとは、人徳が高いことを尊ぶことです。
これら以上に、年齢が上の方に礼を尽くしなさい、
と吉田松陰先生が「講孟余話」の中で言われていますよ、
ということです。
自分より年齢が上であるだけで、尊ぶべきです。
昨今は「老害」という言葉が使われることがあります。
確かにそれを感じることはありますが、
今の世の中は自分達より先輩の方々の苦労や努力があって
自分が生きている場が作られたことを片時も忘れてはならないと思います。
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