【第1,175号】 悟空とお釈迦様の深い問答~悪と善、そして人生~
私は書物を読むことが好きですが、コミックもそれ以上に読んでいます。
ビッグコミックとビッグコミック・オリジナルは10代の頃から愛読しているので
延べ2,300冊は読んでいることになります(驚!)
数あるコミックの中でも小池一夫先生原作の作品が好きです。
小池先生の作品は映画のような作風で、wikipediaによると
「映画脚本を意識し、ト書きの欄外に細かい演出の指示や図解が書き込まれており、
改変の余地が少なく、作画家側の演出が入ることは稀であった」
とあります。
このように原作者と作画家がそれぞれの果たすべき務めに集中することにより、
読み応えのある作品になるのだと思います。
私は数ある作品の中で、この小池先生の原作と
小島剛夕先生の作画の組み合わせが一番好きです。
子連れ狼、ケイの凄春、半蔵の門、首切り朝などは、何度も読み返しています。
「人」を学べる描写が多く、読む度に新たな学びがあるからでしょう。
今回は、このお二人の作品である「孫悟空」から、
深く考える機会となった悟空とお釈迦様の会話を紹介します。
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お釈迦様:悟空よ!!悪とは何じゃ!?
悟空:悪いことじゃ
お釈迦様:では善とは何じゃ!!
悟空:善い事じゃ!!
お釈迦様:何に対して悪というぞ!!
悟空:善に対して!!
お釈迦様:何に対して善というぞ!!
悟空:悪に対して
お釈迦様:では善がなければ悪はあるか!!
悟空:ない・・・・・な!!
お釈迦様:悪がなければ善はあるか!?
善がなければ悪もなく悪がなければ善はない
悪は善によって生じ善が滅すれば悪もまた滅する
善もまた悪によって生じ悪が滅すれば善もまた滅する
ゆえに悪も善も同一なり
善なるものを行うのが神であり仏であり
悪なるものを行うのが魔とすれば
悪と善が同一なるとき
神も仏も魔も同一となる
では仏と神と魔はどこが違うのか!!
生・老・病・死・飢・渇・欲・淫の八苦において異なる!!
神にはもともと八苦などあるはずもない
魔には飢・渇・欲・淫の四苦ありて・・・・・
しかして仏には八苦ありて八苦なし
即ち・・・・・
仏は同じ人間として生まれ八苦に苦しみ解脱して八苦をとり去ったのじゃ
じゃから仏こそが人間の苦しみを知る!!
同時にまた常に人間と同じ八苦界に身を置き八苦を味わう必要がある
八苦を味わい人間の苦しみを常に知りながら人間のための永遠の教義を探る
これが仏教じゃ!!
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仏教の根本を教えていただけました。
「四苦八苦」という言葉があります。
現状がとても辛い状況、切羽詰まった様子を表す言葉として用いられます。
経営者が資金繰りに四苦八苦している、事業が軌道に乗らずに四苦八苦している、
ということをよく耳にしますが、四苦八苦は経営者だけでなく、
管理職は管理職なりの四苦八苦があり、もちろん一般社員にもあります。
また日常の生活にも家庭にも四苦八苦があります。
四苦八苦は人が生きる上で避けては通れない「苦」の種類を表していますが、
上記のお釈迦様の言葉に
「魔には四苦があり、仏も八苦を味わった」
とあることから、人は「魔」も「仏」も両方併せ持つものと言えます。
私たちは人間力を高めて、善い人になろうとします。
すなわち、現在、自分の中に「魔」というか「悪」があるから、
「仏」のように「善」の人になろうとするのです。
「善い人」であろうとすることは、自分の「悪」を克服して、
すなわち八苦を解脱して、仏に近づこうとすることなのです。
生きるとはそういうことなのですね。
そして亡くなると道途中であっても、仏となれるのです。
ありがたいことです。
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