【第1,211号】 職場の人間関係を良くするには~岡潔と松下幸之助からの学び~
経営者からときどき「職場の人間関係」をよくしたい、という相談を受けます。
「チームワークがギクシャクしている」
「職場に笑顔がない」
「退職者が増えてきた」
このような理由から職場の人間関係をよくしたい、という思いに至られたと思います。
では、職場の人間関係を良くするにはどうすれば良いでしょうか?
覚えて戴きたいのは、明治の数学者 岡潔先生のお言葉です。
風蘭に次のように書かれています。
抜粋して紹介します。
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情緒の中心が人の中心です。
情緒の中心をまとめているものはなんでしょうか?
しいていうならば愛です。
情緒の中心がまとまらなければ性格分裂です。
情緒の濁りはいけない。
情緒は喜怒哀楽によって濁ります。
人を恨むというようなことをするとひどく濁ります。
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私に相談をされた経営者には、概ね上記を伝えます。
社員は「仕事」や「報酬」を中心に集まっているように見えますが、
それは集まる理由(=きっかけ)であって、
実体は「情緒(=感情)」で
「居心地が良い」
「安心できる」
「自分を隠さなくて良い」
といった心理的安全性を求めて集まっているのです。
すなわち、岡先生の言われるように「情緒」が中心となるのです。
そして、そこにあるのは互いを大切にする、思いやる「愛」です。
松下幸之助翁が「素直な心になるために」で次のように言われています。
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素直な心の内容の中には、万物万人いっさいをゆるしいれる
広い寛容の心というものも含まれている。
お互い人間一人ひとりは、それぞれに個性というか持ち味を異にしていますが、
そのどれもが尊く、また共同生活(社会生活)の向上のために
有用なものではないかと思います。
つまり、一人ひとりのそれぞれの持ち味が十分に発揮され生かされてゆくところから、
共同生活の向上というものがもたらされてくるのだと思います。
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職場の一人ひとりの個性を「尊い」と思い、それをもっと大切にする企業文化があれば
心理的安全性は高くなります。
また、幸之助翁の「万物万人いっさいをゆるしいれる広い寛容の心」とは、
岡先生の言われる「愛」に通じます。
更に、岡先生は「情緒の中心がまとまらなければ性格分裂です」と言われています。
冒頭の
「チームワークがギクシャクしている」
「職場に笑顔がない」
「退職者が増えてきた」
このような状態はチームが性格分裂しているから、起こっています。
そのチームに喜怒哀楽や恨みをもたらせているのは
経営者であり、上司であることを片時も忘れてはならないと思います。
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