【第1,238号】 能力を見誤ると、仕事は必ず遅れる
およそ仕事は「PDCA」の「PD」を決めてからスタートします。
この段階ではうまくことが運ぶをことをイメージしているのですが、
私も私の周囲の方もうまく行かないことが多々あります。
「何故、うまく行かないのか?」
今日はこれを掘り下げます。
掘り下げると書きましたが、ひと言で語れます。それは
「計画が甘い」
すなわち、「D」のスケジューリングが甘いということです。
自分と自分のチーム、もしくは部下の能力を高く見積もることによる齟齬が原因です。
京セラの故稲盛和夫さんは「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」と言われています。
稲盛さんの言われる「考え方と熱意」は極めて重要ですが、
今回は日常業務のPDCAレベルなのでもっとシンプルに考えます。
私は日常のPDCAは
「成果=能力(=知識・スキル)×時間」
で決まると考えます。
重要なのは、
「能力が不足しているのに、時間設定が甘い」
ことです。
よく会議で、
「その事案はいつまでにやるのですか?」
と質問され
「月末までに・・・」
と答えると
「そんなのんびりしていて良いのか!」
と突っ込まれ、あわてて
「では来週中に・・・」
と答える。
こんな場面によく遭遇しますよね?
能力を見ずに時間(=期限)を見るからこのような問答になります。
もう一度言いますが、成果を出すのは「能力×時間」です。
能力が高い人は短い時間でできますが、
能力が低い人は時間を要します。
こう言うと
「だらだらと時間を掛けても結果にならない」
と言う人がいそうですが、
それをマネジメントとOJTで「だらだら」にならないようにするのが上司の仕事です。
私が言いたいのは
1時間後に100km先にゴールしたければ、
120kmで走れる車は50分後にゴールできるし、
その車は少し余裕を持たせて100kmで走っても1時間後にはゴールできます。
しかしながら、80kmでしか走れない車は75分後にしかゴールできません。
物理的に不可能なことを
「そんなのんびりしていて良いのか!」
と言われても無理なのです。
「すべきこと(=求める成果)」とそれを「処理できる能力」
を正しく見積もれないから、齟齬が起きる。
このことをよく知っておくことです。
期限オーバー、予算オーバーも見積齟齬と言えます。
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