【第1,245号】 「強い」は「弱い」の上に成り立つ~生態系から学ぶ組織論~
タカとスズメはどっちが強いか?
スズメとカマキリはとっちが強いか?
カマキリとバッタはどっちが強いか?
こういう質問をすると答えは下記のようになるでしょう。
タカ>スズメ>カマキリ>バッタ
ライオンとシマウマでも同様です。
ライオンの方が強いです。
この当たり前のことに実は、すごく深い意味があることを
植物学者の稲垣栄洋先生の「弱者の戦略」から学びました。
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ピラミッドの底辺の生物ほど数が多く、頂点にいくほど数が少ない
たとえば、タカが10羽のスズメを食べ、スズメが10匹のカマキリを食べ、
カマキリが10匹のバッタを食べているとすると、
1羽のタカが生きていくためには10×10×10で1000匹のバッタが必要になる。
つまりタカは、バッタが1000匹いなければ、生きていくことができない存在なのである。
タカの生命はバッタに依存した、か弱いものなのだ。
同じように、百獣の王を誇るライオンも、
エサとなるシマウマのような草食動物が少なくなると生存することができない、
か弱い生き物である。
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強い弱いを攻撃力、体力、支配力、影響力と捉えた場合と
生命力(=生命維持力)で見た場合は結果が異なります。
会社の組織も同じです。
権限や支配力を持つ組織の長は一人ですが、その一人が全て商品・サービスを提供したり、
全ての業務をこなせるわけではありません。
必ず、役割分担があり、社長は社長の役割、管理職は管理職の役割、
社員は社員の役割を担って、初めて組織は健全に運営されます。
社長も含めて、一人ひとりが
実は自分一人では何もできない「か弱い存在」ではあるけれども、
個性や強みを発揮しながら、弱いところは互いに補完し合う、
そんな組織運営をしたいものですね。
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