【第1,281号】 アマゾンの成功を支える要因~リーダーシップ・プリンシパル その4
アマゾンの成功を支える要因~リーダーシップ・プリンシパル~】
こちらの「その4」です。
※以下はその1、その2、その3です。
https://km.kando-m.jp/news/mm1278/
https://km.kando-m.jp/news/mm1279/
https://km.kando-m.jp/news/mm1280/
「amazonのすごい会議: ジェフ・ベゾスが生んだマネジメントの技法」
からの引用となります。
Amaoznではチームを持つマネージャーであるかどうかにかかわらず、
全員がリーダーであるという考え方ですので、
「リーダー」という言葉は「スタッフ一人ひとり」と
置き換えて読んでください。
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■Bias for Action(バイアス フォー アクション)
ビジネスではスピードが重要です。
多くの意思決定や行動はやり直すことができるため、大がかりな検討を必要としません。
計算した上でリスクを取ることに価値があります。
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Biasとは、偏見や先入観のことです。
Bias for で○○に対する偏見ということになりますので、
Bias for Actionは、直訳すると「行為への先入観」となります。
この場合、
「緻密なプラン作りに時間を掛けるよりもスピードある行動をしなさい」
という意味になると思います。
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■Frugality(フルガリティ)
私たちはより少ないリソースでより多くのことを実現します。
倹約の精神は創意工夫、自立心、発明を育む源になります。
スタッフの人数、予算、固定費は多ければよいというものではありません。
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Frugalityとは倹約という意味ですから、創意工夫しろ、ということです。
人・モノ・カネといったリソースが潤沢にないからできない、は理由にはなりません。
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■Earn Trust(アーン トラスト)
リーダーは注意深く耳を傾け、率直に話し、相手に対し敬意をもって接します。
たとえ気まずい思いをすることがあっても間違いは素直に認め、
自分やチームの間違いを正当化しません。
リーダーは常に自らを最高水準と比較し、評価します。
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Earnは、得るという意味です。
Trustは 信頼ですから、
Earn Trustとは「信頼を得る」ということです。
上記に書かれているAmazonの解説はAmazonが大事にしている考え方で、
「人の基準」としても大切と思います。
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■Dive Deep(ダイブ ディープ)
リーダーは常にすべての業務に気を配り、詳細な点についても把握します。
頻繁に現状を確認し、指標と個別の事例が合致していないときには疑問を呈します。
リーダーが関わるに値しない業務はありません。
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Dive Deepは「深く掘り下げる」という意味になります。
Drill downという言葉もよく使われます。
私はこちらを使っています。
Z世代以降はDive DeepやDrill downが苦手という意見を聞いたことがあります。
世代に理由があるのではなく、今の環境に理由があると思います。
いつでもどこでもネットにある答えにアクセスできます。
答案用紙に先生が正解を書いてくれるようなものです。
正解がなく「X」だけ付いていたら、自分で調べないとなりません。
必然的に掘り下げます。
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■Have Backbone; Disagree and Commit
(ハブ バックボーン;ディスアグリー アンド コミット)
リーダーは同意できない場合には、敬意をもって異議を唱えなければなりません。
たとえそうすることが面倒で労力を要することであっても、例外はありません。
リーダーは、信念を持ち、容易にあきらめません。
安易に妥協して馴れ合うことはしません。
しかし、いざ決定がなされたら、全面的にコミットして取り組みます。
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Have Backboneとは意地を持つということです。
Disagree and Commitとは異論ありつつもコミット(=責任を持つ)するということです。
会議で決まったことを実行しない人がいました。
その人がやらなかった理由は「そのアイデアに反対だったから」。
こういう人は組織に不要です。
反対しても決まったら従う、これが重要です。
1280号で紹介したアメリカの人気ドラマ「シール・チーム」には、
Disagree and Commitな場面ばかりです。
言いたいことを我慢せずに言うという事は、
マネジメント職としてのリーダーも組織の一員としてのリーダーも
共にとても大切にすべきことです。
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■Deliver Results
リーダーはビジネス上の重要なインプットにフォーカスし、
適正な品質で迅速に実行します。
たとえ困難なことがあっても、立ち向かい、決して妥協しません。
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Deliverとは届けるという意味ですから、
Deliver Resultsで「結果を出す」ということになります。
結果が出せないことを恥ずかしいと思うチームは論外です。
チームの敗北です。
それを繰り返すチームは存在の意味がありまえん。
解散すべきです。
ドラマ「シール・チーム」には、
非常に困難な状況であってもチーム全体が自分達を鼓舞して、
Deliver Resultsする場面が何度も出てきます。
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以上で、Amazonの「リーダーシップ・プリンシパル 14項目」のご紹介は終了です。
なかなか難しかったと思いますが、それは言葉の理解においてであって、
本質については意外なほどシンプルだと思います。
できれば、通しで読み返して戴けますと幸いです。
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