【第1,285号】 「忠」の真髄~自己と社会をつなぐ道~
「公私の区別」という言い方をよくします。
この場合の「公」とは何を言うのでしょうか?
「私」以外の世界を「公」と言うのでしょうか?
「私」は必ず「公」のお世話になって生きています。
では「公」に対して、どうお役に立てれば、恩返しになるのでしょうか?
このように考えると「公私」と簡単に使っている言葉も奥深いように思います。
悩んでいると必ず本がヒントをくれます。
今回ヒントをもらったのは、松浦光修さんのご著書である
「南州翁遺訓 西郷隆盛が残した『敬天愛人』の教え」
です。
このように書かれていました。
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人が生きる世界は大きく分けて2つある。
「私」の世界と「私」を超えた世界。
「私」を超えた世界は「公」。
忠という文字は分解すると「心」と「中」になる。
心の中にあるのが「忠」。
「私」は一人では生きられない。
必ず「公」(社会や他人)の助けが必要。
故に一人ひとりの「心の中」にある「公」への感謝やお役立ちの心が「忠」。
一人ひとりの「忠」の心が高まれば「公」はよりよくなる。
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「忠」には2つの意味があります。1つは
「主君に専心つくそうとするまごころ。臣下としてまごころをつくす」
です。
ところが、忠誠心、忠犬・・・このような使われ方を目にすることが多く、
「会社に忠誠心を持て」
と言われると反発しがちです。
もう一つの意味は
「心の中にいつわりがない。まこと。まごころ。」
という意味です。
私はこちらの方が重要と感じました。
松浦光修さんの書かれている意味を大切にしながら、
「公私の関係」を私なりに整理すると
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「私」は一人では生きていけない。
必ず、社会や他人の世話になっている。
また、会社においての自分のやり甲斐や給料は、会社があって初めて得ることができる。
このように考えると「私」は
「公」である社会、他人、会社に対して
心にいつわりなく、感謝の気持ちを持って、
自分のすべきことをまごころを込めて実行することで、
自分に施された「公」の恩恵に対し、恩返しできる。
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このような気持ちを「忠誠心」と思えば、私にはよい響きに聞こえます。
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