【第1,311号】 歳を取ると月日の流れるのが早く感じるのは何故か?
歳を取ると月日の流れるのが早いと誰もが感じているでしょう。
何故、そう感じるのか?
5歳児の1年と50歳の1年では、1/5と1/50で分母が大きい方が、
早く時間が進むように感じます。
これは「感じ」であって、物理的なときの刻みは変わっていません。
では、何故、歳を取ると時間がはやく過ぎると感じるのか?
これについて、なるほど~と納得した答えを見つけました。
福岡伸一先生の「動的平衡~生命はなぜそこに宿るのか~」という本に
答えがありました。
長文になりますが、全部読まないと理解できないので、掲載します。
福岡先生、丸々の引用をご容赦ください。
ご興味のある方はアマゾンでお求めください。
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年を取ると一年が早く過ぎるのは
私たちの「体内時計」の仕組みに起因する。
生物の体内時計の正確な分子メカニズムは未だ完全には解明されていない。
しかし、細胞分裂のタイミングや分化プログラムなどの時間経過は、
すべてタンパク質の分解と合成のサイクルによって
コントロールされていることがわかっている。
つまりタンパク質の新陳代謝速度が、体内時計の秒針なのである。
そしてもう一つの厳然たる事実は、
私たちの新陳代謝速度が加齢とともに確実に遅くなるということである。
つまり体内時計は徐々にゆっくりと回ることになる。
しかし、私たちはずっと同じように生き続けている。
そして私たちの内発的な感覚はきわめて主観的なものであるために、
自己の体内時計の運針が徐々に遅くなっていることに気がつかない。
だから、完全に外界から遮断されて
自己の体内時計だけに頼って「一年」を計ったとすれば、
三歳の時計よりも、三〇歳の時計のほうがゆっくりとしか回らず、
その結果「もうそろそろ一年が経ったなあ」と思えるに足るほど
時計が回転するのには、より長い物理的時間がかかることになる。
つまり三〇歳の体内時計がカウントする一年のほうが長いことになる。
さて、ここから先がさらに重要なポイントである。
タンパク質の代謝回転が遅くなり、その結果、
一年の感じ方は徐々に長くなっていく。
にもかかわらず、実際の物理的な時間はいつでも同じスピードで過ぎていく。
だから?だからこそ、自分ではまだ一年なんて経っているとは全然思えない、
自分としては半年くらいが経過したかなーと思った、その時には、
すでにもう実際の一年が過ぎ去ってしまっているのだ。
そして私たちは愕然とすることになる。
つまり、歳をとると一年が早く過ぎるのは「分母が大きくなるから」ではない。
実際の時間の経過に、自分の生命の回転速度がついていけていない。
そういうことなのである。
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如何ですか?
とてもスッキリしたと思います。
ただ、スッキリしたところで、
時間が早く過ぎるように感じること自体をコントロールできません。
待ち合わせに遅れそうなときの5分は短く感じ、
待っているときの5分は長く感じます。
夏休みの宿題を8月31日に始める人は一日を短く感じます。
6月くらいから準備している人は長く感じます。
早め早めに行動することで時間を長く感じることができると思います。
このあたりに時間コントロールのポイントがあるように思います。
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