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【第1,323号】 人生を計画する五つの視点~五計に学ぶ~

【第1,323号】 人生を計画する五つの視点~五計に学ぶ~

 

「何のための働きますか?」

と面接時に問いかけると

「自分らしさを発揮したい」

「社会のお役に立ちたい」

「生活のため」

と、どれに重きを置くかは人それぞれですが、このような返答が多いです。

では

「人生とは?」

と聞かれたらどう答えますか?

なかなか難しいことですが、私は

「五計を全うすること」

と答えます。

南宋の官吏・朱新仲が唱えたものを

安岡正篤先生が解釈された「五計」を私は意識しています。

・生計:いかに健康な毎日を過ごすかと言う意味の計画

・身計:何をもって世に立つか
いかなる職業で、いかなる価値観で生きていくかという計画

・家計:どういう毎日の出し入れで生活するかという計画

・老計:どういう老年を迎えるかを準備し、実行する計画

・死計:どういう死に方をするかを準備し、その計画通りに死ぬ

「何のために働きますか?」の問いに

「生活のために働く」と言われる方は

「生計を立てるために働く」という意味で言われていますが、

正しくは「家計」となります。

「老計」を立てるのは

「壮年(=心身ともに成熟して働き盛りの年ごろ)」です。

定年退職前後に、退職後のことを考える人もいらっしゃいますが、

それでは準備不足となります。

定年退職後に考えるのは「死計」です。

まだ早いと思いがちですが、突然死、事故死もありますし、

身体や頭の働きは悪くなる一方なのに、時間はあっと言う間に過ぎるので

モタモタしていると死の方が先に訪れます。

上記の「五計」の他に「『やしない草』による五計」というものがあります。

・一日の計は早朝にあり

・一月の計は一日にあ。

・一年の計は早春にあり

・一生の計は若き時にあり

・平生の計は家内和順にあり

これについてはご存知の方も多いと思います。

※「やしない草」というのは、江戸時代の産育書で

「産屋やしない草」「蚕やしない草」など

庶民の知恵を広めるための書物だったようです。

https://sakuda-clinic.com/doctor/?p=21796

 

 

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