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【第141号のテーマ】 手さぐりの人生
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今日も松下幸之助氏の「道をひらく」からの引用です。
140号に書きました「志を立てよう」の次のページに書いてある文章です。
連続して、読むことで新たな学びがありました。
めくらさんは目が見えないのに、なかなかケガをしない。
むしろ目の見える人のほうが、石につまづいたり、
ものに突き当たったりしてよくケガをする。
なまじっか目が見えるがために、油断をするのである。
乱暴になるのである。
目の見えないめくらさんは手さぐりで歩む。
一歩一歩が慎重である。
謙虚である。
そして一足歩むために全神経を集中する。
これほど真剣な歩み方は、目の見える人にはちょっとあるまい。
人生で思わぬケガをしたくなければ、
そして世の中でつまづきたくなければ、
このめくらさんの歩み方を見習うがいい。
「一寸先は闇の世の中」といいながら、
おたがいにずいぶん乱暴な歩み方をしているのではなかろうか。
いくつになってもわからないのが人生というものである。
世の中というものである。
それなら手さぐりで歩むほか道はあるまい。
わからない人生を、
わかったようなつもりで歩むことほど危険なことはない。
わからない世の中を、みんなに教えられ、みんなに手を引かれつつ、
一歩一歩踏みしめて行くことである。
謙虚に、そして真剣に。
おたがいに人生を手さぐりのつもりで歩んでいきたいものである。
志、使命に向けて邁進すると足元が見えなくなりことがあります。
経営も同じです。
VISIONや経営理念の実現という経営の目的(経営のタテ糸)を目指しながらも
売上や利益の目標達成など足元を固めないとなりません。
倒産、退職と言ったリスク管理だけでなく、
世間を賑わしているウィルスに対するリスク管理も重要です。
今回のコロナウィルス騒動で多くの経営者が新たなリスク管理を始めたと思います。
従業員とその家族の健康管理が必須となり、
取引様や仕入れ先様の健康状態にも状況把握と配慮が必要となりました。
マスクや消毒液の確保が備品発注の新たなマニュアルとなり、
毎日の従業員の体温測定がタイムカードの刻印と同じルールとなり、
自宅待機時のルールも就業規則に書き加えないとならないかも知れません。
生産体制やシフトも自宅待機となるとルールが必要になります。
知人の工場では、ウィルス関連の製品ではないのに
自宅待機者が続出したり、工場が休業となっても出荷を継続できるように
業務時間を夜9時まで延長して、自社製品を製造をされています。
こういう新たなリスク管理が幸之助氏の言う「一寸先は闇」への備えだと思います。
こういう時にこそ経営手腕が問われます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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皆様の「現場力を倍増させる」視点で発信していきたいと思います。
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