【第1,416号】 選択と集中はなぜ行き詰まる?~ブレークスルーの鍵~その2
【第1,415号 選択と集中はなぜ行き詰まる?~ブレークスルーの鍵~その1】
https://km.kando-m.jp/news/mm1415/
これの続編です。
前回は、「選択と集中」から「探索と多様性」への転換が、
今の時代に求められていることをお伝えしました。
今回はその続きを、もう少し掘り下げてみたいと思います。
よくある誤解が「探索」を「犬も歩けば棒に当たる」のように
“バクチ的なもの”と捉えてしまうことです。
でも、そうではありません。
「深く掘る前に、まず広く掘る」ような、「リスクを分散させる安全な動き方」だと捉えてください。
その具体例が以下になります。
・富士フイルム
カメラフィルム市場の縮小を機に、医療・化粧品という異業種へ進出し、
まったくの新分野で今や世界的な成長企業になりました。
・トヨタ
EV一本化せず、水素・ハイブリッドなども同時進行させました。
「選ばない」という柔軟さが、変化への耐性を生んでいます。
・パナソニック
家電から法人向けソリューションへ視点を転換させました。
“ものを売る”から“しくみを提供する”企業へと進化中です。
これらのカギは、イチロー選手のような「スプレーヒッター」的思考です。
いま企業戦略の最前線で注目されているのが次の2点の考え方です。
・深化(Exploitation):今ある事業を磨き上げる
・探索(Exploration):新しい価値を模索する
この2つを同時に進める“バランス感覚”こそ、ブレークスルーの土台になります。
未来をつくるのは、“余白”と“遊び心”です。
ここで言う「余白」とは、たとえば
・スケジュールに“空き時間”を残しておく
・会議で“無理に結論を出さず、持ち帰る”余地を持つ
・商品開発でも“あえて未完成”で出して、顧客の声を聞く
といったことです。
昭和の経営者や管理職は馴染めない考え方になるかも知れませんが、
「すき間=ムダ」ではなく、“新しい発想が入り込む余地”が「余白」と考えて下さい。
すべてを決めつけず、
「ちょっとやってみようかな」
「こんな可能性もあるかも」
そんな“小さなブレークスルー”が、次の時代の扉を開きます。
「選ばずに、残す」
「捨てずに、試す」
「目先より、少し先を見て動く」
効率や成果に縛られすぎず、「余白のある選択」をしていきたいですね。
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