現場力MAXメルマガ

【第1,443号】 戦争の反対語は「平和」ではない~“性善説”では守れないもの~

【第1,443号】 戦争の反対語は「平和」ではない~“性善説”では守れないもの~

 

『戦争の反対語は「平和」ではなく「秩序」である』

この印象的な一言は、ことほぎ代表・白駒妃登美さんと

米カリフォルニア州弁護士ケント・ギルバートさんが、致知 2022年7月号の対談で語られた言葉で、

私の心に強く残りました。

■平和は、秩序によって支えられる

私たちは「平和」という言葉に、希望や理想を重ねます。

武器を捨て、対話を重ね、争いを避ける世界です。

確かにそれは理想的な姿です。

しかし、平和は“自然に”訪れるものではありません。

日本国のように憲法で謳い、それを守っていても他国の政治的意図で簡単に崩れます。

平和は『他国が武力で「秩序」を壊すことは許されない』という原則が守られてこそ、

訪れるのです。

つまり、平和の前提には「秩序」があります。

そしてその秩序を保つためには、時に抑止力という現実的な力も必要になります。

■ウクライナの人々が求める「平和」とは?

ウクライナの人々が望んでいるのは、単なる「休戦」や「停戦」ではありません。

彼らが求めているのは、「他国が武力で侵攻してこない」という当たり前の秩序です。

それが回復されてこそ、初めて、真の意味での平和が成り立ちます。

国民一人ひとりの心の中に「侵攻されない」という安心感があることが、

平和の本質ではないでしょうか?

この構図は、台湾と中国の問題にも重なります。

たとえ台湾が国家として承認されていない現状があったとしても、

その土地で長年、独自に築かれ、守られてきた秩序があります。

それを、中国の独自の歴史観や主権の論理のもとで、

一方的に別の秩序へと変えてしまってよいのでしょうか?

台湾に今ある秩序は、日本統治時代に後藤新平先生らが築いた

衛生・教育・稲作・鉄道・ダム・道路・病院などの基盤整備が影響を与えたと思います。

この事実を踏まえた上で、私たちは台湾有事にもっと関心を持つ必要があります。

■日本にとっての秩序と自衛隊の存在

日本は戦後、平和国家としての道を歩んできました。

憲法第九条も戦争放棄と戦力不保持をうたい、その理想を示しています。

しかしその理想が、現実に耐えうるものであるためには、

自国の秩序を守る力が欠かせません。

自衛隊の存在は、単なる武力の保持ではなく、

外から日本の秩序を脅かす力に対して備える、国家としての現実的な対応策でもあります。

平和憲法が施行された78年前と今とでは、近隣諸国の持つ武力はまったく異なります。

中国は後進国で国力・武力とも乏しく脅威ではありませんでした。

北朝鮮はソ連の防御壁のようなもので、韓国にとっては脅威であっても

日本にとっては深刻な懸念ではありませんでした。

ところが、今はどうでしょうか?

彼らの武力は数百倍にもなり、しかも今の米国の状況を鑑みると有事の際に日本を守ってくれるのか?

という疑問を抱かざるを得ません。

国際社会には、国連や国際法、同盟関係など一定の枠組みはありますが、

最終的に各国は“自国の安全を自ら守るしかない”という現実があります。

ロシアのウクライナ侵攻の際に、国連や同盟関係の限界を世界中が知りました。

「国際的な秩序<自国の利益」

この現実を見ました。

日ごろからの信頼や対話はもちろん大切ですが、それだけで全てが守れるわけではありません。

だからこそ、現実を直視しながらも、理想を見失わないバランスが必要なのだと思います。

日本の秩序を守るという観点からも、今こそ憲法9条の改正を真剣に考えるべき時ではないでしょうか。

■本日の教訓

平和とは、秩序を守る覚悟と力によって初めて実現できる

 

★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★

本ブログはメルマガで配信されます。

ご希望の方は下記の登録フォームをご利用下さいませ。

https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=afspwg

★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★

 

☆★☆★☆★「オールインワン」コンサルティングのご案内☆★☆★☆★

●「経営者のメンター」
●「経営戦略の立案とその実行サポート」
●「成果に直結する管理職のマネジメント及びチームビルディング能力向上サポート」
●「働きがい、やり甲斐に繋がる組織・風土及び社員の人格作りのサポート」
●「営業やマーケティングの成果倍増アドバイザー

これらが一つになったコンサルティングメニューがスタートしました。
これによって、御社の現場力を倍増させ、人財育成と業務成果を高めます。

また、上記から、重要度の高いものを選択して、経営改善するコースもあります。

詳しい内容は下記をご覧下さい。

https://km.kando-m.jp/consulting_price/

PAGE TOP