【第1,474号】 静かな人に「テンション高く!」は、やっぱり酷だった?
「適材適所じゃないなあ」と感じる人事配置を、仕事柄よく目にします。
その中でも特に多いのが、
内向的な人に“外向的な人向き”の仕事をさせてしまうケースです。
たとえば・・・・・・
・緻密に資料を作るのが得意な人に、飛び込み営業をさせてしまう
・人の話をじっくり聴くタイプの人に、イベントMCや盛り上げ役を任せてしまう
・一人で成果を積み上げるのが得意な人に、四六時中チームで動く現場仕事を担当させる
・思慮深く観察するタイプの人に、即断即決の現場リーダーを任せる
こうした配置で頑張っている方の多くは、自分でその仕事を選んだわけではなく、
会社からの指示に「何とか応えよう」と努力しているのが実情です。
もちろん、配属直後は戸惑いながらも、やがてはこなせるようになるケースもあります。
でもそれは、経験と学習によって「役割を演じるスキル」が身についたからであり、
精神論だけでどうにかなるものではありません。
私自身、内向型であるにもかかわらず、外向型の仕事の求人しかなく、
面接ではそれが露呈してしまい、なかなか希望通りの職に就けなかった経験があります。
ようやく、就職できても、希望とは正反対の外向型の仕事に配置され、
精神的にしんどいと感じた時期がありました。
当時は、今ならハラスメントとされかねない厳しさで指導されましたが、
それによって何とか自分を変えることができたと思います。
とはいえ、慣れるまでは成果も出ず、苦しい時間でした。
そんな私が今では、コンサルタントとしてセミナーや講演をしているのですから、
人生はわからないものですね。
参考までに、ジル・チャンさんの著書『「静かな人」の戦略書』では、
内向型の特徴がこのようにまとめられています:
・考える時間が必要で、黙る時間が長い
・準備をきちんとしないと落ち着かない
・書く方が得意で、話すときは言葉を探して視線をそらす
・感情や過去の記憶を大切にしていて、深い関係性を築く
・外見より内面を重視し、周囲の人柄に敏感
こんな人に、
「テンション高く、バズらせて!」
「アドリブで!」
などと求めるのは、やはり酷なのです。
適材適所は性格や気質という“土台”を見極めた上で考えるべきだと思います。
努力でカバーできる部分もありますが、無理を強いると燃え尽き症候群や、
長期的なパフォーマンスの低下にもつながります。
配置のミスは、精神論で乗り越えるべきものではありません。
配置は、戦略論であり、理解と配慮の問題です。
目の前にいる誰かが「本来の力を発揮できていない」としたら、
それは「努力不足」ではなく、「配置ミス」かもしれません。
■本日の教訓
人は、場所が変わると輝き方も変わる。
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