【1503】 社員が次つぎと辞める~その理由は「社会的アイデンティティ」が低いから~
私たちは、自分が所属する集団の評価によって、自尊心が高まったり傷ついたりします。
たとえば、YouTubeで訪日外国人が日本の素晴らしさを語る姿や、
大谷翔平選手を称賛するアメリカ人の姿を見ると、なぜか自分まで誇らしくなります。
これは「社会的アイデンティティ」が働いている証です。
しかし、所属する集団が不祥事や事故などで社会的評価を失ったとき、私たちはどう反応するのでしょうか。
精神的な落ち込みだけでなく、集団を離れて別の集団に移る「社会移動」や、
集団そのものをより良く変えようとする「社会変動」が起こります。
このような動きは、実は私たちの身近にもあります。
たとえば「退職」。
新入社員の一人が辞めると、同期が次々と辞めていく現象は「社会移動」の一例です。
一方、東日本大震災の際に壊滅的な打撃を受けた企業に、
社員が無給で集まり復興を支えた例は「社会変動」と言えるでしょう。
ここで重要なのは、同じ出来事が「社会移動」になるか「社会変動」になるかは、
その組織が持つ「社会的アイデンティティ」の高さによって決まるということ。
退職者が多い組織は、アイデンティティが低い集団であり、
大きな困難を乗り越えられる組織は、アイデンティティが高い集団です。
そして、その集団のアイデンティティを形づくるのは、他でもない「経営者」です。
中国古典の『殷周伝説』や『封神演義』では、
紂(ちゅう)王の暴政に耐えかねた将軍たちが西岐へと身を投じます。
「主君に仁なくば、臣は義に従いて去るべし」。
これはまさに「社会移動」の象徴です。
私自身、退職したホームセンターの経営者から「許すから戻ってきていいよ」と言われました。
でも、私は「社会移動」で辞めたのです。
許すのは私であって、許しを得たいとは思っていません。
あの時の選択は、今でも「辞めて良かった」と心から思えるのです。
社会的アイデンティティとは、自分の居場所の質を映す鏡です。
そこに誇りを持てるかどうかが、私たちの行動を決めていきます。
■本日の教訓
社会的アイデンティティの高さが、会社の未来を決める。経営者はそのことを忘れてはならない。
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