【1507】 「くだらん案」が成功の入口~御木本幸吉翁の教えに学ぶ~
真珠王・御木本幸吉翁は、
「悪い案も出せないものは良い案も出せない」
と語ったそうです。
私が広告業に携わっていた頃、ある会社の開発会議に出席したときのことです。
会議室には沈黙が漂い、社長が業を煮やして叫びました。
「何のための会議だ!何かアイデアを出せ!」
その言葉をきっかけに、ある管理職が恐る恐る自案を口にしました。
ところが社長は即座にこう怒鳴ったのです。
「そんなくだらんことを言うな!馬鹿者!」
私はその瞬間、この会社から「人が喜ぶ製品」が生まれることはないだろうと感じました。
なぜなら、その管理職は人を喜ばせたい一心でアイデアを口にしたはずなのに、
社長はそれを頭ごなしに一蹴したからです。
これでは、もう誰も意見など言えなくなってしまいますよね。
良いアイデアは、最初から完璧な姿で生まれるわけではありません。
御木本幸吉翁の「悪い案も出せないものは良い案も出せない」という言葉は、
まさに、アイデア出しの本質を突いている言葉です。
たとえ一見くだらないと思えるアイデアでも、
それは誰かが「誰かの役に立ちたい」「誰かを喜ばせたい」と考えて生み出した「アイデアの種」です。
その種を頭ごなしに摘んでしまえば、良いアイデアが生まれる土壌は永遠に耕されません。
誰もが、自分のアイデアを否定された経験があるからこそ、慎重になります。
そして、次第に「無難な意見」や「社長が喜びそうな意見」しか口にしなくなります。
それは、組織全体の創造性を奪い、
やがてその会社が「人が喜ぶ製品」を生み出す力を失ってしまうことにつながります。
私も、仕事をする中で「しょうもな~」と思ってしまうことは、正直(カナリ)あります。
このような思考の反射は誰でもあることでしょう。
でも、そう思った後が大切です。
私は「しょうもな〜」と思う瞬間こそ、創造の入り口と捉え、
「なぜそのアイデアを考えたのだろう?」
「このアイデアにも可能性があるのでは?」
と、相手の考えに寄り添い、アイデアの奥に隠された「種」を見つける努力をします。
広告業のときも、コンサルタントになってからも、
良いアイデアは、くだらないアイデアの山の中に埋もれていることを私は知っています。
それを掘り起こし、磨きをかける・・・・・それこそが会議の役割です。
忘れないでおきましょう!
■本日の教訓
愚案を大切にできる組織にこそ、良案が生まれる。
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