【1545】 「みんな言ってる」は本当?~仲間を増やすためのレトリックワードでは?~
「みんなが言ってる」という言葉、日常でもよく耳にしますよね?
でも実際に「みんな」とは、どれくらいの人を指しているのでしょうか?
たとえば、自分の周囲の5人に聞いたら、5人全員が同じ意見だった。
この場合、「みんな言ってる」と感じやすいですが、
100人の組織で、残りの95人が反対意見なら、それは「みんな」ではなく、単なる一部です。
つまり、5人に聞いて5人が同じ意見だと「みんなが言ってる」になるけど、
その組織の残り95人は反対だったら「みんなが言ってる」にならないのです。
人は、身近で繰り返し聞く声を“多数派”だと錯覚する傾向があります。
つまり「みんな言ってる」は、統計的な正確性よりも、
共感や主張の強さを表すためのレトリック(修辞)なのです。
自分に味方をする人を増やしたい故に
「みんな」を使ったり、「○○さんも言っていた」としたり、
時には「本に書いてあった」とすることもあります。
これらもレトリックと言えるでしょう。
会社組織の中では、「みんなが言ってる」には重要な注意点があります。
上記のように、一部の人しか言っていないのに、「みんなが言っている」と言うのは虚言です。
マイナスの内容であれば、チームワークを乱したり、経営不安を生じる可能性も有ります。
私なんかは経験上「みんなが言ってる=みんなが言っていない一部の人の反対意見かも?」と思いながら聞きます。
また、組織ならではの「みんな賛成」という場面があることも知っておきましょう。
例えば、強い立場の人や声の大きい人の意見に対して、「合わせる」「同調する」ことが起こります。
それは“共感的なみんな”ではなく、“隷属的なみんな”となります。
つまり、本音では同意していないのに、
「波風を立てないために」「空気を読んで」合わせてしまう、という形だけの“みんな”が出来上がります。
これは、共感とは真逆なので要注意です。
では、その場合どうすれば良いのでしょうか?
大切なのは、
「本当にみんながそう思っているのか?」
を確認することです。
そのためには、安心して異論を言える環境をつくらなければなりません。
本当の“みんな”とは、力関係ではなく、安心と対話の上に成り立つ共感のことです。
リーダーが目指すべき「みんな」は、そこにあります。
■本日の教訓
みんな言っているは、意見が言いにくい環境のレトリックワード
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