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【1567】 リーダーは育てるものではなく育つもの~任せられない組織にはビジョンが生まれない~

【1567】 リーダーは育てるものではなく育つもの~任せられない組織にはビジョンが生まれない~

 

よく経営者から「リーダーが育たない」という声を聞きます。

私はこの言葉を聞くたびに「そりゃあたりまえ」と感じます。

極論を言えば、リーダーは育てるものではなく、自ら育っていくものだと思うからです。

外側からの教育や制度ももちろん必要ですが、

それ以上に重要なのは本人の内側から湧き上がる主体性であり、

リーダーに欠かせないのは「ビジョン」を持てるかどうかです。

経営者は日々の業務の中で、小さな成功事例が将来の大きなビジネスへと発展する可能性に気付きます。

しかし多くの場合、組織の長や管理職はその「芽」に気付くことができません。

これは能力の問題ではなく、単純にビジョンがないからです。

未来を構想する視点を持たない限り、目の前の仕事をこなすことが中心になり、

大きな可能性に思いが至らないのは当然と言えます。

組織において仕事は与えられるものです。

これは良い悪いの問題ではなく、構造としてそうなっています。

与えられた仕事を着実にこなすこと自体は大切ですが、そこだけに留まっている限り、

ビジョンとは縁がない働き方になってしまいます。

仕事の意味や価値を自分から問い直し、より良い未来を構想しないと、

主体性は育たず、リーダーへの道も開けません。

さらに問題を深刻にしているのが、経営者自身が「任せきれない性格」の場合です。

経営者が細部まで気にし過ぎたり、指示を与えると、

部下は自然とビジョンよりも経営者の顔色を見るようになります。

「怒られないようにする」「機嫌を損ねないようにする」という行動が優先され、

自ら考え、自ら動く習慣は身につきません。

その結果、組織には「判断できる人」よりも「指示待ちの人」が増えていきます。

リーダーは放置して育つものではありませんが、管理し過ぎても育ちません。

自分で考え、自分で気づき、自分で動く環境こそがリーダーを育てます。

ビジョンを語り、任せ、見守り、必要な時だけ軌道修正する。

このバランスが取れた組織こそ、自然とリーダーが育っていくのだと思います。

■本日の教訓

管理よりも任せる勇気が、ビジョンを生み、リーダーを育てる。

 

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