【1570】 変われる者だけが生き残る~弱者の戦略に学ぶ適応力~
本日は、植物学者・稲垣栄洋(いながき ひでひろ)先生の著書『弱者の戦略』をご紹介します。
稲垣先生は、生態学・農学の分野で多くの研究を行い、
生命の「生き残り戦略」をわかりやすく伝える第一人者です。
本書には、生物たちが過酷な環境の中でどのようにして生き残ってきたのか、
その智慧がたくさん詰まっています。
その中で、私の胸に突き刺さった文章が二つあります。
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最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である。
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これはダーウィンの進化論にもつながる言葉です。
強い者が生き残るのではなく、“環境の変化に適応できる者”が生き残る。
この言葉は、人類の歴史を振り返ると、とてもリアルに理解できます。
氷河期、気候変動、感染症、食料危機……
人類はその都度、生き延びるために技術や生活様式を変えてきました。
農耕の開始、社会の分業、国家の形成、産業革命、情報社会への移行。
どれを見ても「変化に適応した集団」だけが繁栄しています。
これは現代の企業も同じです。
変化の激しい現代、その波に乗れなかった企業は消え、変化を拒んだ名門企業は倒産しました。
一方で、アマゾン、グーグル、アップル、テスラのような企業は、
既存の常識を疑い、環境が変わる前に自ら変化することで新しい市場をつくりあげました。
「変化」は脅威ではなく、弱者にとってはむしろ唯一のチャンスです。
環境が動くことで、強者のルールが崩れ、“弱者にも勝機が生まれる”からです。
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一番強い者は、自分の弱さを忘れない者だ。
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人は強みを伸ばすことに目が向きがちですが、「自分の弱さを知ること」はもっと重要です。
弱さを知らなければ、そこを攻められたときに崩れてしまうからです。
これは生物の世界でも同じです。
・小動物は走るのが速いが、天敵の気配に敏感でなければ食べられてしまいます
・草食動物は強くないが、「群れる」という弱者の戦略で身を守っています
・植物は動けないが、「毒」「トゲ」といった弱者の武器を身につけました
自分の弱さを知るからこそ、“戦う場所や戦い方を選ぶ”という戦略をとれるのです。
これは企業もまったく同じです。
・小さな会社が大企業と同じ土俵に立った瞬間に負けます
・資金力のない会社が広告勝負に出たら消耗します
・人材の薄い組織が多角化すれば、必ず崩れます
多くの成功企業は、自社の「弱さ」をよく知っているからこそ、“弱さでは戦わない”という選択をします。
例えば、トヨタは長い間「電気自動車ではテスラに勝てない」という弱みを明確に認識していました。
そのため、ハイブリッドという自社の土俵を磨き続けました。
スターバックスも「料理で勝負しない」ことを徹底しています。
ユニクロは「高級ブランドと比べない」ことで、機能性と大量生産に徹してきました。
弱さを知るからこそ、戦略が生まれるのです。
そして、弱さを忘れた強者は、環境がわずかに変化しただけで崩れていきます。
稲垣先生の言葉は、生物学・生態学という確かなエビデンスを基にしています。
自然界の弱者は、強者を倒すために進化したのではありません。
「生き延びる方法」を選び続けた結果、変化に適応し、ニッチを見つけ、弱さを武器にしてきました。
人間も、企業も、組織も同じです。
強さで勝とうとした瞬間に、強者のルールに巻き込まれます。
しかし“弱者の戦略”をとることで、私たちは自分たちの生きる場所をつくることができます。
変わり続けること。
弱さを忘れないこと。
この二つは、生物が40億年をかけて証明してきた「生き残るための本質」です。
■本日の教訓
変化に適応し、弱さを忘れない者だけが、生き残る。
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