【1574】 前例追従か、未知への跳躍か〜ニュートン方式とアインシュタイン方式がビジネスを分ける〜
相対性理論を正しく知ろうと学んでいると、理論そのものの輝き(=面白い、奥深い)以上に、
アインシュタインという人物の“思考の型”に強い魅力を感じます。
アインシュタイン以前は、ニュートンの万有引力の法則が
“世界の重力の基本原理”として完全に受け入れられていました。
そのニュートンは、こんな言葉を残したそうです。
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私が他の人よりも遠くを見通すことができたのは、巨人の肩に乗っていたからだ
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ここで言う巨人とは、ガリレオをはじめとする先人たちの研究です。
つまりニュートンは、既に積み上げられた研究を土台にし、
その上に自分の理論を重ねていったのです。
対してアインシュタインの方法論は、まったく異なります。
「こういうことは面白いんじゃないか?」という好奇心が先にあり、
そこから思考実験を始めます。
そして自分の考えがまとまった段階で、
過去に同じテーマに挑んだ人がいるかを調べていくのです。
ニュートン方式は、既に光が当たっている分野で研究を深めるアプローチです。
アインシュタイン方式は、前人未踏の闇に一人で踏み込むアプローチです。
日本企業や中国企業はニュートン方式が中心と言えるでしょう。
一方で、スティーブ・ジョブス、イーロン・マスク、ジェフ・ベゾスなどは、
明らかにアインシュタイン方式と言えます。
ここで、この二つの方式をビジネスに当てはめてみましょう。
◆ ニュートン方式(巨人の肩に乗る型)
【メリット】
・成功モデルがあるため再現性が高い
・リスクが低く、品質を安定させやすい
・組織として標準化しやすく、人材育成も容易
【デメリット】
・市場変化に弱く、革新性が生まれにくい
・競合との差別化が困難(レッドオーシャンでの闘いとなる)
・成功体験に縛られ、時代の変化に乗るタイミングを失う
◆ アインシュタイン方式(前人未到に踏み込む型)
【メリット】
・市場を一気に変える“イノベーション”の可能性がある
・イノベーションによるブランド価値が高まる
・ブルーオーシャンで闘える(オンリー1になれる)
【デメリット】
・失敗リスクが高い
・組織が混乱しやすく、組織や株主の賛同を得にくい
・短期で成果が見えず、追加投資の判断が難しい
どちらが正しいという話ではありません。
重要なのは「どちらの方式で事業を進めているのか」を企業自身が自覚することです。
これからの時代は、AIが“巨人の肩”そのものになると私は考えます。
つまり、過去の知識や成功事例は一瞬でAIが出してくれるため、
ニュートン方式は誰でも高速で再現できるようになるということです。
すると企業の強みには、次の二つしか残らなくなります。
・アインシュタイン方式の「問いを立てる力(=気付く力)」
誰も問わなかった問いを立て、未知を探索する力。
・ニュートン方式を「実行し切る組織力」
AIが示したベストプラクティスを人が組織として実践し、改善し続ける力。
AI時代の企業が取るべき戦略は、この二つの“ハイブリッド型”です。
・新戦略や新規事業はアインシュタイン方式で大胆に構想する
・日々のオペレーションや改善はニュートン方式でAIと共に磨き続ける
これを両立できる企業だけが、これからの市場で生き残ります。
■本日の教訓
AI時代は「巨人の肩に乗る力」と「巨人のいない闇を歩く力」の両方が問われる。
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