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【第173号のテーマ】 儲けない企業は罰せられる
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今回も松下幸之助氏ネタです。
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儲けない企業は罰せられるべきである
資本は天下の資本であり、働く人は国家の国民である。
その天下の資本を使い、国家の国民を使って事業をして、
一割の利益も取れないということは許さんぞ、それは罰するぞ、
という法律ができたら、私は非常に面白いと思います。
そうすると安く売らにゃならんし、
利益を少なくすれば怒られるし、
となりますから、日本の経済発展というのは
素晴らしいものになると思います。
法律はつくれんでも、われわれ業者が、
それと同じ様な実態をお互いの理解と努力と良識によって
遂行することができたならば、
私は同じことだと思うのです。
(昭和33年7月19日 倫理研究所大阪事業経営講座)
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とても面白い発想だと思います。
黒字だと税金を納めなくて良いが、赤字だと税金を納めないとならない
このようになると経営者は間違い無く、必死になります。
余程の覚悟ある人でないと起業しないでしょう。
氏が言われるように
法律がなくても経営者がその気持ちを持つ、というところに
凄く感銘をしました。
氏は別の場面で、利益について、次の様に言われています。
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利益と使命
頂戴した利益は無意味にこれを使うわけやない。
よりよき再生産のためにこの資金を使っていく。
その一部は従業員の生活の向上に回す。
一つは設備に回す、
一つはまた、社会へ還元していろんな寄与にもする。
そして社会生活が国民全体、社会全体として増進していくために、
この会社は大きな役割を受け持っている、
そういう尊い使命があるために、利益を求めるということが
許されるわけである。
(昭和34年5月28日 松下電器新入社員への講話)
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このような考えだから、
儲けない企業は罰せられるべきである
となるのでしょうね。
このコロナ災禍の今、氏がご存命だったら、
どういう采配を奮われるのでしょうね?
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