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【第177号のテーマ】 原理原則
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ホンダは昭和25年から量産体制に向けて、社内整備を行っていました。
前年の昭和24年にホンダ初の本格的なバイクである「ドリーム号」を発売しています。
因みに今後の大きな夢を託して「ドリーム号」と命名されました。
昭和27年に世界のベストセラー「カブ」が販売されていますから、
それを見据えての量産体制作りとなります。
では、どういう体制を作ったのでしょうか?
いろいろとあると思いますが、ホンダらしい考え方の一つをお伝えします。
流れ作業を止める一番の要因はネジと部品の穴がピタッと合わないことでした。
そのため、現場作業員はヤスリやテーパーリーマー(穴径の拡張道具)を
使って、調節していました。
これでは、大量生産はできないと本田宗一郎氏は考え、
部品精度を高めることを要求した上で、
現場にこれらの道具を持ち込むことを禁じました。
現場は禁じられても目の前の部品とネジが合わないので。
道具を隠し持つことになります。
そんな中、宗一郎氏が工場視察に来るとなると
一斉にそれらの道具を宗一郎氏の目に触れないことに隠します。
このイタチごっこが次第に精度を高めることに繋がります。
原理原則を貫くために
できるようにする
ホンダらしい逸話です。
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