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【第200号のテーマ】 3つの喜び
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メルマガを発行して今回が200号となります。
毎日いただく感想のお陰もあり、楽しく綴っています。
皆様のお陰です。本当にありがとうございます。
今回は、本田宗一郎氏ネタです。
昭和26年12月の月報において、本田宗一郎氏が下記の様にホンダのあり方について
語られています。
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私は吾が社のモットーとして「3つの喜び」を掲げている。
即ち3つの喜びとは、造って喜び、売って喜び、買って喜ぶという3つである。
第1の造る喜びとは、技術者のみに与えられた喜びであって、
造物主がその無限に豊富な創作欲によって宇宙自然の万物を作ったように、
技術者がその独自のアイデアによって、文化社会に貢献する製品を作り出すことは
何物にも替え難い喜びである。
然もその製品が優れたもので社会に歓迎される時、
技術者の喜びは絶対無上である。
技術者の一人である私は斯様な製品を作ることを常に念願として努力している。
第2の喜びは、製品の販売に当る者の喜びである。
吾が社はメーカーである。吾が社で作った製品は代理店や販売店各位の
協力と努力とによって、需要者各位の手に渡るのである。
この場合に、その製品の品質性能が優秀で、価格が低廉である時、
販売に尽力される方々に喜んで頂けることはいうまでも無い。
良くて安い品は必ず迎えられる。
よく売れるところに利潤もあり、その品を扱う誇りがあり、喜びがある。
売る人に喜ばれないような製品を作る者は、メーカーとして失格者である。
第3の喜び、即ち買った人の喜びこそ、最も公平な製品の価値を決定するものである。
製品の価値を最も良く知り、最後の審判を与えるものは、
メーカーでもなければ、デーラーでもない。日常製品を使用する購買者その人である。
「ああ、この品を買ってよかった」という喜びこそ、製品の価値の上に置かれた栄冠である。
私は吾が社の製品の価値は、製品そのものが宣伝してくれるとひそかに自負しているが、
これは買って下さった方に喜んで頂けることを信じているからである。
3つの喜び、これは吾が社のモットーである。私は全力を傾けてこの実現に努力している。
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この順番は藤沢武夫氏の
商いはお客様があってこそ成立する
という考えによって変えられ。現在では
1.買って喜び(お客様)
2.売って喜び(販売店)
3.作って喜び(メーカー)
このようになっています。
商品はモノを言いませんが、セールスマンとして、お客様の声を直接聞きます。
やっと買えた!
使ってみてとても良かった!
このような喜びの声もあれば
う~ん、なんかイマイチ・・・
すぐに壊れた~
などのマイナス意見も聞きます。
良い声も悪い声も口コミで広がります。
今の時代はSNSであっという間に拡散します。
有能なセールスマンとして、商品を世に送り出すのは
メーカーとしてのプライドを掛けた努めであり、喜びです。
逆にミスクレとなる製品を出荷することは
無能どころか自社製品の悪口を言い回るセールスマンを野に放すようなものです。
怖いですね。
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